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2002年2月27日 (水)

「岩田屋が伊勢丹の傘下に入る」というニュースにビックリ。

毎日新聞の記者から、この岩田屋の件をどう思うかとのコメントを求められる。ボクのコメントを今日の夕刊に載せるんだそうだ。ボクが「NHK跡地に移転が決まった時点で、もう大丈夫と思っていたので驚きました。」と話すと、「どうしてか?」と質問されたので、その記者に岩田屋の歴史を説明した。

そもそも岩田屋呉服店は1754年、黒田藩の城下町福岡に誕生した。明治維新で武家社会が崩壊すると「博多に移転」、九州でも有数の呉服店へと成長していく。そして、昭和11年に「天神に移転」、百貨店を開業。(この辺のことは「天神開拓史」の中で詳しく描いているが、当時の博多っ子は、岩田屋の天神移転を自殺行為だと噂していた。)しかし、「岩田屋の天神移転」がきっかけとなって、天神が栄えることになる。

この岩田屋の歴史を見ればわかるように、岩田屋はその誕生当初から、時代の変化を「大胆な移転」で乗り切ってきたのだ。そして、移転のあとは、必ず劇的な成功を収めている。

・・・そんなわけで、「今回も大丈夫」と、ボクは思っていたのでした。

大塚ムネトの不定期日記