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2002年6月

2002年6月20日 (木)

寝てるんだか、起きてるんだか・・・

打ち上げが終わったのが朝方の3時。へとへとになって家に帰ってきたところで、力つきて眠りにつく。今日は1日中、起きているような寝ているような・・・すっかりダメ人間になってぼんやり過ごす。

気がつくと夜中になっていた。今日1日何も食べてないのでおなかが減っているのだが、食べることさえめんどくさくて、結局そのまま寝る。

2002年6月19日 (水)

去年に続き、今年も最終日は福岡大空襲のあった6月19日。

去年の公演が終わってからの出来事。かぶりモノを車で倉庫に運んでいたら、深夜になって急に雨が降り出した。その雨が降り始めた時間を見てボクはハッとした。それは福岡大空襲があったといわれている時間と同じだったからだ。どこにも逃げようがないどしゃ降りの雨の中、取材で話を聞いた方が「まるで、雨のように火の粉が降った」と話してくれたのを思い出した。「この雨が火の粉だったら・・・」と、想像せずにはいられなかった。更に不思議だったのはその雨が2時間ぐらいでやんだこと。そう、空襲が続いたのも2時間ぐらいといわれているのだ!

公演が終わってから外に出たら、今年も雨が降っていた。 

2002年6月18日 (火)

恒例の映画大会が今回は・・・

芝居の中で映像を使っているので毎回プロジェクターを借りているが、ギンギラではこのプロジェクターを使って、公演前の空き時間に「貸し切り映画大会」を開くのが恒例となっている。いつもなら、トムとジェリー(もちろん、吹き替えはTV放送版!)を見るのだが、今回は「何としても日本vsトルコの試合を大画面で見よう!」ということで全員の意見が一致。「貸し切り映画大会」の変わりに「貸し切りワールッドカップ観戦」を開催することに。

ただ問題が1つ発生。残念ながら会場にTV映像の出力が来ていなかったのだ!もちろんアンテナ線も来ていない。いろんな方法を検討した結果、20メートルぐらいあるアンテナ線に室内アンテナをつないで、ホール中を動き回って「1番映りがいい場所を探す作戦」を実行することになった。苦労のかいあって、多少画面が乱れるが、そんなこと全然気にならない「超大画面でのサッカー鑑賞」が実現!

試合の結果は残念だったが、大画面でのサッカー観戦はすごい迫力でとても楽しかった。 

2002年6月17日 (月)

遅ればせながらバスに背番号を導入

「バスの車体の上には4桁の数字がありますよ!」との指摘を受けた。これ、すっかり忘れてました。で急きょ本番前にバス軍団で集まって番号を付けることに。やくざバスだから、「8933」(やくざさん)かなとか、いや、ヤンキー風に「4649」(よろしく)にしようとか、ワイワイ盛り上がった。そのうち「9696」(黒グロ)は?とか「1192」で「いい国作ろうっ」てのはどう?なんて、どんどん話が脱線していく。きりがないので、各自で「ちゃんと語呂合わせになっている」4桁の番号を付けようということになった。

そんなことがあった今日の本番での出来事。やくざバス役の義太郎(木炭バス)がセリフを思いっきりとちって、舞台上であたふたしていた。なぜかその場面に出演していない役者たちがソデから義太郎を見て笑っている。

何で笑っていたと思う?何と義太郎のバスには「4989」(四苦八苦)と番号がついていたのだ!舞台上で「まさに車体番号通り」になっている義太郎を見て、みんなが爆笑していたのだった。

2002年6月16日 (日)

体が持ちません・・・

時々「作・演出・オマケに主役」ってのがいるが、ボクには信じられない。だって1番大事な物語の主役を「外から客観的に観ることが出来ない自分」がやるなんて・・・ねぇ。そんなわけで、もともとは役者だけしかやっていなかったボクだが、作・演出をするようになってからは脇に徹するようにしている。でも、「役者としての自分」が減っている現状がさびしいのも事実。

で、今回の「天神開拓史」だが、いつも岩田屋役をやっている権ちゃんが「飛ぶ劇」に入団し、公演中な事もあってボクが岩田屋役をやることに。開拓史での岩田屋さんはかなり重要な役どころ。いつもは脇役に徹しているボクなのだが、今回は「役者としての自分」を久々に鍛え直すチャンスと思い、特別に「いつも以上に」役者として公演に参加。

これで「役者としての自分」が大喜び!・・・のはずだったのだが、この土日の4回ですっかりヘロヘロになってしまった。情けないったらありゃしない!公演後にホールのロビーであった中打ち上げではたった1杯のビールで寝る始末。・・・こんなヘボヘボで役者がやれるのか!大丈夫かオレ?

悲しい37才の叫びでした・・・。

2002年6月15日 (土)

パンツ事件

今日の公演後、楽屋から女性陣の悲鳴が聞こえてきた。しばらくして、「何か布の固まり」のようなモノを棒に引っかけた立石さんが楽屋から出てきた。なんと、女性陣が並べて置いていた靴の上に、「脱ぎたてパンツ」が落ちていたんだそうだ。しかも、「まさに今脱ぎたて」という感じで、靴の上に「しな~」っと落ちてたんだって!確かに、誰のかわからんパンツが、自分の靴の上に「しな~」と落ちてたらイヤだよね。(それも本番が無事終わって気分がいいときに・・・) 立石さんが棒に引っかけて持ってきたのは、しなしなホカホカの「脱ぎたてパンツ」だったのだ。

「ちょっと、これ誰のー!」と、棒にパンツを引っかけて叫ぶ立石さん。

しばらくして名乗りを上げた(というか、パンツを探しに来た)のは、なんとギンギラの看板松ちゃん(ソラリアデビル)だった!聞けば着替えが間に合わなくてあわてて脱いで楽屋に放り込んだんだって!

まあ、いかに本番中がバタバタしているかというお話。

2002年6月14日 (金)

公演初日、危機一髪!の巻

今日の本番でやらかしてしまった!なんと舞台に登場する直前になって自分のかぶりモノがないことに気づいたのだ。「ああー!かぶりモノがない!」確か、本番前にいつもの場所に置いたはずなのに・・・。どうしよう!あわてているボクの耳に、登場のきっかけ台詞が聞こえてくる「いかん!ここで登場しないと!」でも、肝心のかぶりモノがない。どうする、かぶりモノ無しで登場するか?いやそんなの事は絶対出来ない。そんな「外食王オムレット」で○○がやらかしたことと同じ事をしたら、何を言われるかわからない。(○○はさんざん言われてたもんね・・・ああ、ボクも言われるのはイヤだー!)・・・じゃあ、違うかぶりモノで出るか?でも、一体何をかぶる?ああ、だめだ、パニックで考えが全然まとまらない。

幸い、舞台上ではボクが出てこないことに気づきアドリブで場面をつないでくれている。(グッチありがとう!)しかし、それも一時しのぎでしかない。とにかく早く登場しなければ!「無い!無い!無い!」ボクは叫びながら舞台裏を走り回っていた。もしかしたら客席にまで声が響いていたかもしれないが、今はそんなことをいってられない。舞台裏にいる全員にSOSを発信して一緒に探してもらった。

そしたら、全然違う場所から出てきましたよかぶりモノが!もちろん、ボクは何事もなかったように涼しい顔をして(心の中では、「登場遅れてごめんなさい!ごめんなさい!ばれてる?遅れたのばれてる?大声出して走り回ったのバレてる?ねえ、どうなのよぉ!」と泣きそうになりながら)舞台に登場しました。

客席にバレてないといいんだが・・・。

2002年6月13日 (木)

よく「このタイミングで夢天神とは狙いましたね!」言われるが・・・

「伊勢丹の件があったり、社長が替わったりと、絶妙なタイミングで公演ですね。狙ったんでしょう?」と、よく言われるのだが、「いえいえ、とんでもない!」今回の公演は、去年の「岩田屋会」がきっかけになって実現したので、(詳しくは去年10月15日の日記を)その後の展開には僕らもビックリ。

今日から小屋入りだったが、まずはみんなで「岩田屋会での公演」を思いだし、この席には中牟田社長(当時)が座ってたよねぇ・・・・などと、しみじみ語り合った。

2002年6月12日 (水)

そう言えば、こんなの作ったなぁ・・・

夜8時から最後の通し稽古。そのあとはギンギラ倉庫に行って「天神開拓史」に必要なかぶりモノの運び出し。今回は「ある懐かしいキャラ」が登場するので、久々に倉庫の奥にある「昔登場したキャラたち」の山を探索。自分でも作ったことを忘れていたキャラが一杯でビックリしてしまった。

例えば、「セガサタン」というキャラ。この「セガサタン」はキャナルシティの用心棒という設定で、頭がタマゴっち(もちろん顔はオヤジッチ!)、胴体がセガサターンになっている。もう何年前か忘れてしまったが、当時タマゴっちが大ブームのバンダイとセガが合併するというニュースが流れたので、こんなキャラが誕生したのだった。しかし、その後合併の話は流れてしまい、あわれ一回登場しただけの幻のキャラとなってしまったのだ。思い出した!これ作るのすごい大変だったんだよなあ・・・。

ギンギラは「その時々の旬な出来事」を即芝居に取り入れているので、セガサタンのように、「一回だけ登場して、あとは出番がない」というキャラが結構いるんだよねぇ・・・もちろん今回も「きっと来年は出ないよな」という方が多数登場する。 

2002年6月11日 (火)

今日は博多人形体験講座の日

以前コラムで取材したのがきっかけですっかり博多人形に熱中している。で、この6月から始まった体験講座をさっそく受講。実は去年も体験講座はあったんだけど、芝居が忙しくて諦めてたんだよね。時々新聞などに講座の経過報告が出てたんだけど、それを見るたびに「来年こそ、来年こそは受講してやる!」と決心していたので、今年は迷わず応募。ようやく念願かなっての受講なのだ。そんなこともあって、毎週火曜日の講座が楽しくてしょうがない。きょうは、粘土を使ってのデッサン授業(粘土彫塑)で、「自分の手を作る」と言う課題だった。自分の手を見ながら指の関節とか、それぞれの指の動きの関係性なんかを観察しつつ粘土で作るんだけど、「自分の手をちゃんと見る」というのが新鮮で、作業に熱中する。最初は「関節のでこぼこ感」の再現に熱中していたが、最後の方では指が曲がったときにできる「皮膚のしわしわ感」の再現に熱中してしまい、先生から「しわしわにしすぎだよ」と注意されてしまった。無心になって、ただひたすら粘土をこねくり回すのが楽しくて、気がつくと2時間の授業はあっという間に終了。

この講座はデッサンから始まり、原型作り、彩色と「実際に人形を作り上げるまで」を1年かけてやることになっている。もちろんボクの目標は「ギンギラキャラを博多人形で作ること!」地元キャラの人形が、博多人形で出来てたらおもしろいでしょ? 

大塚ムネトの不定期日記