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2002年7月

2002年7月31日 (水)

セリフ覚えと基礎演技力

ボクの場合セリフは「家でひたすら反復練習」して覚えている。一字一句間違えずに言えるまで本当に何度も何度も(時には徹夜になるぐらい)繰り返し一人でしゃべって覚えている。セリフの覚え方は役者によって様々で「ひたすら書いて覚える」とか、「何度も実際に稽古しないと覚えられない」という役者もいる。

今までで1番驚いたのは大阪で遊気舎の役者さんと一緒に芝居をしたときのこと。何と脚本を渡された翌日にはもうセリフを覚えていたのだ!いや、このときはあせった。だって脚本をもらった翌日に、もう役者がセリフを覚えてるなんて思いもしなかったもんね。ボクも仕方なく脚本を持たずに練習したが、もうボクだけセリフがボロボロ。悔しいやら情けないやらで、その日の夜に徹夜して覚えてようやく練習に追いついたのだった。しかし大阪の役者さん達はすごかった。脚本もらった翌日にもうセリフが入っていて、2,3回の練習で演出の要求に見事にこたえるし・・・。演出の後藤さんは「役者がすぐ出来るからつまんない」なんて言ってたが、それってものすごいことだよね。なんだろう・・・役者の基礎体力というか基礎演技力が、高いと言うことなのかな。まあ、大阪の役者がみんなこうだとは限らないが、少なくとも「上には上がいる」と言うことを肌で感じることが出来てボクにはスゴク刺激になった。

2002年7月30日 (火)

バクーで最終打ち合わせ

今日はバクーで打ち合わせ。メンバーはボク、照明の権藤君、音響のTK、車の運転兼見学の中村タクジの4人。会場を見て、まず最初にみんなから出た感想は「ここカッコイイですよね!」という言葉。

うんうん、みんなの気持ちはよくわかる。ボクも初めて下見に行ったとき、一目で会場を気に入ったもんね。出来たてだし、最新の設備だし・・・ほんとバクーって「やる気になるホール」なのだ! 

2002年7月29日 (月)

「西鉄100円バスもなか」製造元の二鶴堂に取材に行く

何と二鶴堂の社長さんに直接話を聞けることになった。おかげで、もなか誕生までの苦労話や会社の創業の話など、おもしろい話をたくさん聞くことが出来た。

最初は「九州ウォーカーのコラムを書くため」ということでの取材だったのだが、いろんな話をしてくれるので、どさくさで次回作「和菓子モノ」の取材もさせてもらうことに・・・。

ギンギラの脚本を書くときは、必ず作品に取り上げる業界関係者に取材をするのだが、どの業界もおもしろい話ばかり。今回もそのまま芝居に使えそうな話をたくさん聞くことが出来た。

2002年7月28日 (日)

「九州ウォーカー祭り」に出演

ソラリアゼファにて、ダイエーさん達を主役にした約5分ほどの超ミニミニライブをやった。本当は、もっと長い作品を上演するはずだったのだが、イベントのスケジュールがずれて8月公演の直前になってしまったので今回は超短縮版となったのだ。

4時に会場に集合して準備に入り5時20分から5分の本番をやって夕方6時前にはすべて終了。

去年ウォーカー祭りのイベントに出たときは、「終わったあとにビアホールで打ち上げ」というすばらしいスケジュールだったが、今回は公演直前なのでこのまま稽古場へ・・・トホホ。

たとえ5分の作品でも、終わったあとはやっぱりビールで乾杯したかったなぁ・・・。生ビールをジョッキでぐびぐび飲んで「プハー」って言いたかったなぁ・・・。 

2002年7月27日 (土)

バクースペシャル

ギンギラの芝居では、上演する会場にあわせて「その会場でしかできない場面」というのを必ず作るようにしている。もちろん今回は「クラブ バクー」でしか出来ない演出が盛りだくさん。

今日立ち稽古をしたクライマックスシーンは特にバクーでしかできない仕掛けで一杯。ただし、役者の大半がまだバクーに行ったことがないので、まず会場の構造を説明するところからの稽古となった。

2002年7月26日 (金)

新作ルパンを見て思う

今日は稽古が休みだが、もちろん観に行く暇なんかない。かぶりモノをひたすら作る。

夜にテレビでルパン三世の新作を放送していた。「旧ルパン」と「カリオストロの城」、あと新ルパンでは宮崎駿が監督した2話「死の翼アルバトロス」と最終回「さらば愛しきルパン」しか興味がないのだが、今回の話はルパンや次元がまだ知り合う前、つまり大好きな「旧ルパン」につながる設定だったので、ちょっと気になって見ることにした。

作品はまあまあの出来だったが、そんなことより声優のことが気になってしょうがなかった。だって、「いつもより更に若い設定」なのに、メインキャラの声が全員ふけているのだ!!まあ、初めて「旧ルパン」が放送されたのは今から30年以上前のことなので、声が老けているのは当然なのかもしれないが・・・。 銭形警部なんか「もう若い声を出そうにも、年をとりすぎてムリなんじゃ・・・」と言う感じで、スゴクさびしかった。おなじみの「ルパ~ン!」と言う叫びに力強さが全然なかったんだよなぁ・・・。

あと、亡くなった山田康雄のかわりにルパンの声をやっている栗田貫一も、最初の頃はちゃんと「山田康雄版ルパン」のモノマネをしていたけど、最近はすっかり「自分流ルパン」にしているし。(まあ、演じる役を自分のモノにしたい気持ちも分からないではないけど・・・)

何だかもやもやしたのでDVDの旧ルパン第1話「ルパンは燃えているか・・・・?!」を見て寝た。

2002年7月25日 (木)

情熱を取り戻す方法は1つ!

コンビニでタカラから発売されている「食玩スターウォーズ」を発見。とりあえず棚に並べてあった分を全部買う(7個で2、100円)。中身のオマケは全部で5種類。家に帰って開けてみたら4種類まで揃ったの大喜びする。7個買って4個揃えば文句はない。別にダブった分だって、いずれ改造とかするだろうし、うん、ナイスな買い物だった。

・・・と、いつもだったらここで終わりのはずなのだが・・・どういうわけか、一瞬「どうしてボクはこんなにスターウォーズを買うのだろう?確かにオマケはよく出来てるけど、どれもすでに持っているモノばかりじゃないか・・・同じモノをこんなに買ってどうするの?」と冷静になって自問自答してしまった。一体どうしたことだ!「理屈じゃなく好きだから好きなの!」で済んでいたはずなのに、一瞬むなしくなった自分に驚く。

いかん!スターウォーズエネルギーが切れかかってるのかもしれない。ボクがエンターテインメントに目覚めるきっかけになったスターウォーズエネルギーが切れたら大変だ!このままでは8月の本番に悪い影響が出るかもしれない!

「こうなったら早くエピソード2を観に行ってエネルギーを充填しないと!ボクのパッションが・・・!」

どうでしょう?こんな理由なら稽古をさぼって観に行っても許してもらえるでしょうか? 

2002年7月24日 (水)

稽古場にて

今日はコガキョの後輩が稽古を見学にきた。後輩と言っても某N高校の現役高校生なので「随分離れた後輩」ということになる(・・・って、コガキョに言ったら怒られた)。高校の演劇部に入っているとかで、「お芝居の参考に」と見学に来たらしい。「いきなりギンギラでいいのかなあ?」とちょっと不安になったが、「まあ見たいって言うんだからいいか」といつも通り稽古を始めた。

すると、この子が稽古を見ながら何かを必死にメモっている。立ち稽古の途中で「ダメ出し」している時にメモっているのは、まあ「もしかしたら参考になるかもね」とボクも思うからいいんだけど、どうもよくわからない時にも一生懸命にメモっていたのがすごく気になった。義太郎がマジボケで稽古場を笑わせていた時にもメモっていたのだが・・・一体何を書いていたんだろう。「稽古場は楽しく!」とか書いていたのかなあ・・・。

この後輩は、最後に「ありがとうございました。それではさようなら」ときちんと挨拶をして帰っていった。最後に「さようなら!」なんて、随分言ってないなあ・・・。いつも「んっじゃあ・・・」とか「ういーす・・・」とか、「何だかわからない言葉」で挨拶してるもんなあ・・・。久々の「さようなら!(もちろんしっかり元気よく)」と言う言葉が新鮮に聞こえた。さすが現役高校生。

試しに今日の稽古終わり、松ちゃんに「さようなら!」と元気よく言ったら思いっきり気持ちわるがられた。当たり前か、言ってるボクも恥ずかしくなったもんね。ボクには「ういーす」のほうがいいや。

2002年7月23日 (火)

二次元派?それとも3次元派?

先週から課題の人形を作りはじめているが、デッサン通りにいかないのは先週も書いたとおり。どうやらボクのデッサンはきちんと立体がとらえられてないようだ。自分でも「頭の中でとらえている立体のイメージ」が絵に反映できていないのがわかるもんなあ。なんかねえ、ボクのデッサンは「ぺたー」っとしてるんだよね。どうも立体じゃない。どうしてかなあ、頭の中ではつかめている立体の感じが何で絵に出来ないんだろう・・・。

以前デザインをしている人と話したことがあるが、その人は逆に「絵は描けても立体に出来ない」といっていた。もしかしたら「2次元」が得意な人と、「3次元」が得意な人というのがあるのかもしれない。

例えばボクの場合、かぶりモノを作るとき設計図なんか全然書かない。先に完成した形が頭の中にあるので、そのイメージに合わせてカッターでパーツを「いきなり」切り出して作っていくもんなあ・・・。間違いなくボクは「3次元派」と言うことになるんだろうな。 

2002年7月22日 (月)

次はかぶりモノ!

新作になると、まず脚本を書くのでフーフー言っているボクだが、新作と言うことは当然、かぶりモノも新しいやつがたくさん登場する。とにかく今回は「バス」をたくさん作らないといけない。

今日は1日中ひたすらかぶりモノを作っていた。

大塚ムネトの不定期日記