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2002年7月31日 (水)

セリフ覚えと基礎演技力

ボクの場合セリフは「家でひたすら反復練習」して覚えている。一字一句間違えずに言えるまで本当に何度も何度も(時には徹夜になるぐらい)繰り返し一人でしゃべって覚えている。セリフの覚え方は役者によって様々で「ひたすら書いて覚える」とか、「何度も実際に稽古しないと覚えられない」という役者もいる。

今までで1番驚いたのは大阪で遊気舎の役者さんと一緒に芝居をしたときのこと。何と脚本を渡された翌日にはもうセリフを覚えていたのだ!いや、このときはあせった。だって脚本をもらった翌日に、もう役者がセリフを覚えてるなんて思いもしなかったもんね。ボクも仕方なく脚本を持たずに練習したが、もうボクだけセリフがボロボロ。悔しいやら情けないやらで、その日の夜に徹夜して覚えてようやく練習に追いついたのだった。しかし大阪の役者さん達はすごかった。脚本もらった翌日にもうセリフが入っていて、2,3回の練習で演出の要求に見事にこたえるし・・・。演出の後藤さんは「役者がすぐ出来るからつまんない」なんて言ってたが、それってものすごいことだよね。なんだろう・・・役者の基礎体力というか基礎演技力が、高いと言うことなのかな。まあ、大阪の役者がみんなこうだとは限らないが、少なくとも「上には上がいる」と言うことを肌で感じることが出来てボクにはスゴク刺激になった。

大塚ムネトの不定期日記