今日の夜から教育テレビでサンダーバードの放送が始まった(残念ながら、稽古があったので見る事はできなかった)。ビデオ、LD、DVDと、ほぼすべてのメディアで同じモノを持っているにもかかわらず「録画した方がいいのかな・・」と、不安に駆られてしまった。どうも、いまだに小さかった頃の「ビデオがなくて、1度見逃すと2度と会えないかもしれない緊張感」がトラウマとして残っているらしい・・・・。
サンダーバードといえば・・・今ボクがかぶりモノを作ったり造形の仕事をしているのは、この番組のおかげといっても過言ではない。
(この日記でも何度も書いてるが、)ボクの父親は「既製のおもちゃは子供の想像力をダメにする」と信じていたので、絶対におもちゃを買ってくれなかった。例えクリスマスでも、大工セットと木の板を買ってきて「欲しいものは自分で作れ!」と無茶な事を言う父親だった。
小さかったボクは、番組に登場するメカの中でサンダーバード2号が1番好きだった。サンダーバード2号は、「小型メカを積んだコンテナを運ぶ大型輸送機」という設定で、その丸いスタイルに惚れ込んでいた。当時、イマイからかなりリアルなプラモデルが発売されていたが、もちろん我が家で買ってもらえるはずもなく、欲しかったら自分で作るしか道はなかった。
初めて作ったのは小学校低学年の時、作ったといっても、上から見た姿を紙に書いてハサミで切っただけの「平面2号」だった。高学年になって「面で構成する技術」を身につけると、今度は「立体2号」を製作(でも、まだ曲面を作るまでの技術はないので「角張ったヘンテコ2号」だった・・・)。そうやって、「その時その時の自分の精一杯の技術」で、とにかくサンダーバード2号を作っていた。
今では「樹脂を使って番組に登場した小道具さながらに再現」出来るぐらいの技術は身につけたかな・・・というわけで、ボクが「イメージしたモノ」を自由に作れるようになったのは、「よりリアルな2号を作りたい!」と、何度も2号を作ってきた経験からだったりする。