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2003年6月

2003年6月20日 (金)

一体どこが標準なの?

ちょっと前に「映像環境がデジタルになってスゴク便利になった」とこの日記で書いたが、確かに編集など「自分で映像を作る」には最高なのだが、テレビ放送を録画する時に納得いかないことがある。

デジタル録画の場合、画面に映っている情報を「限られたデータ量」で記録しているので、たとえば静かな場面だとスゴク綺麗なんだけど、これが激しいアクションシーンになって、画面の情報量が増えすぎると、とたんにブロックノイズが発生してしまうのだ。なまじ綺麗な画面に慣れてるところに思いっきりノイズが出てくるので気になってしょうがない。

で、納得いかないのが「標準コース」で録画してもこのノイズが出てくるという事!画面が破綻する記録方式が標準なんておかしいでしょ?じゃ、何かい「画面の情報が乏しいほとんど動きのないモノ」を録画しろってか!

今日までの3日間、スターウォーズ特別編3部作を放送していて、もちろん大喜びでハードディスクに録画したんだけど・・・やっぱり派手なシーンが全然ダメ。保険で同時録画していたS-VHSの映像の方が「安定している分」まだマシだった。(あーあ、ビデオならすでに持ってるからもういらないんだけどなぁ・・・)。自分だけのDVDを作ろうと思ってたのにちょっとガッカリ。

今デジタル録画している人って、この「一見綺麗で、たまに思いっきりブロックノイズが出る映像」に満足しているのかな?これならS-VHSの「ちょっと画質が落ちるけど安定してる画像」の方がマシだと思うんだけどなぁ。

2003年6月19日 (木)

いつもだと公演最終日

毎年、この日の雨にはただならぬモノを感じている(詳しくは過去の6月19日の日記を)。「さて、今年も雨が降るんだろうか」と思っていたら、雨どころか久々の台風直撃だった。

テレビでは「台風の中、天神であたふたする人々」の映像を流している。昨日も書いたけど、その映像を見ていたら、逃げまどう人たちのことを想像せずにはいられなかった。

2003年6月18日 (水)

天神を走りながら思ったこと

今日は1日中走っていたような気がする。

まずは今日中に入稿しないといけない原稿を持って印刷所へ。あまり気に入ってなかった箇所を修正しているうちに、うっかり時間ギリギリになってしまったのだ。最初はタクシーで移動していたが、相変わらずの渋滞で車が全然動かず、諦めて途中から雨の中をひたすら走った。

入稿が終わったあと、今度は次の約束に遅れそうでまた走る。「全て終わらせて家に帰ったら、タイマー録画しているスターウォーズ特別編が待ってるぞ!だからがんばれオレ!フォースと共にだぜ!」と、自分を励ましながら走る。走る。

で、雨に打たれながら天神を走っていたら、明日19日が「福岡大空襲の日」という事もあって、どうしても空襲の事を考えてしまった。ある記録によると、空襲の時、人々は「雨のように降る焼夷弾」の中を逃げ回っていたんだそうだ。

この雨が焼夷弾だったら・・・そんな事を思ってちょっと立ち止まってみた(まあ、息が苦しくて止まったとも言えるけど・・・)。しばらく休憩して、また走る。

2003年6月17日 (火)

注文に応えつつ

雑誌で対談した内容をまとめた原稿が「あるライターさん」からFAXで送られてきた。「修正があればお知らせ下さい」ってやつ。読むと見事に話した内容がまとまっている。

ライターさんの仕事ってのはスゴイよね。勝手な事を長々としゃべったボクのコメントを、短くまとめるだけでも大変だろうに、更に「クライアント側からの要望も取り入れつつ」ちゃんと仕上げるんだもんね。いつもながら感心してしまった。

ボクも企業イベントの脚本を書く時にはもちろん「クライアントの注文ありき」で書くんだけど、時には山のように要望が出てくる事もある(まあ、「宣伝活動の一環」として予算が発生している仕事なんだから、当然だけど)。

この「山のように注文が出た時」こそ、腕の見せ所だったりするんだよね。

2003年6月16日 (月)

さよならコンコルド

環境を破壊するのはいけない。それはわかる。でも「世界で1番早い旅客機」が消えるのかと思うと、何だか寂しい。環境に配慮した新しいエンジンを作るとか、何とかならないのかな。でも廃止の1番大きな理由は「採算が合わないから」と聞いて、ガッカリしてしまった。

大気圏を飛ぶ未来の旅客機も、やっぱりお金の問題で開発が進んでないし・・・。

日本で開発が進んでいるリニアモーターカーだってそう。とっくに実用化出来るぐらいの技術はあるのに、「コストがかかりすぎる」とか言って国は作ろうとしないし。

何でだろう?「永遠に今が続けばいい」と思っている人が多いのか?そりゃあ、最初はお金もかかる。でも、その先にあるかもしれない「新しい時代のキッカケ」を求めようとしないでいいのかな?現状維持は停滞を招き、それがいずれ衰退につながるような気がしてしょうがないんだけど・・・。

「20世紀の残りカス」が21世紀なんて、つまんないと思うんだけどなぁ。

2003年6月15日 (日)

まさかこんな所で出会うとは!

近所のスーパーに食料の買い出しに行った。で、ついでにお菓子コーナーで食玩をチェック。「まあ、ここは普通のスーパーだからマニアックなモノはないだろうなぁ・・・」と、たいして期待もせずに見ていたら、なんと「とっとこハム太郎」の横に、フルタから発売されている「スタートレックピンズコレクション」を発見!これって、ホビーショップでも品切れが続いているかなりレアな商品。まさかこんな所で売られていたとは!(とっとこの横ってのが泣けてくるけど・・・。)

「さて、いくつ買えばいいのか?」と、しばらく悩んでその場を動けなくなってしまった。お菓子売り場でうなっているボクは、ハタから見たらかなり変なんだろうなぁ。

2003年6月14日 (土)

短い春のような・・・

チラシの入稿が済んだのでほっと一息。いつもなら公演が終わって1週間ぐらいは、リハビリ期間としてのんびり(もちろん仕事は受けつつ)過ごすのだが、次回9月公演の準備があったので、今日までバタバタだった。チラシも出来たしこれでちょっと落ち着くかな。

今日は久々に本屋をめぐって、面白そうな本を片っ端から読み倒す。で、その中から特に気に入った本を5冊ほど購入。このところ「自分の中からイメージを出す作業」が続いていたので、外から刺激をたくさん取り入れようと言うわけ。

さあ、これからしばらくは映画やビデオを観まくったり、モノを作ったり絵を描いたりして過ごすぞ!公演が終わってからのリハビリ期間は、ボクにとって「やったー!(短いけど)待ちに待った春がやってきたぞー!」という感じなのだ。

2003年6月13日 (金)

あるラーメン屋にて

前から何となく気になっていたラーメン屋に行ってみた。店に入ろうとすると、ちょうど食べ終わって帰っていく団体さんとすれ違ったので、「お、たくさんの客!さては、ここのラーメンはおいしいんだ・・・・」と期待が高まる。で、さっそくラーメンを注文してカウンターに座る。

店内は初めてのボクと、お馴染みさんらしい2組の3人だけ。と、店員が馴染みの客と話している声が聞こえてきた。

「いやーすいません。この前はスープが切れちゃって臨時休業だったんです・・・」

どうやら急に休みにした事を、馴染みの2人組にわびているようだった。ボクは「スープが切れて臨時休業」と聞いて、「これは相当おいしいに違いない。」と、ますます楽しみになってきた。

・・・が、そのあとの店員の言葉を聞いて耳を疑った。「いやー、まだ仕上がってないスープならあったんですけど、いつも来てもらってるお馴染みさんには出せませんよ。まあー初めての客ならあれでも良かったんですけどねー・・・」だって!

きっと店主は、お馴染みさんに「あなた方はうちの味がわかっている特別なお客様なんですよ。だから気を悪くしないでね」と、御機嫌をとろうとしたんだと思う。だからちょっと大げさに言っただけかもしれない。で、言われた2人組も、「味がわかっているから」と言われてまんざらでもない様子。確かに、お馴染みさんへのフォローとしては良かったかもしれない。

でも、「初めての客ならあれでも・・・」なんて言われたら、「初めて来たお客様」がどんな気持ちになるのか想像出来ないんだろうか?どうして大きな声で平気で話せるんだろう?何という無神経さ!

たかがラーメン1杯のことで、ここまで書かなくてもと思うかもしれないが、飲食業だって、「味を通してお客様に楽しんでもらうエンターテインメント」なはず。同じエンターテインメントに関わっているモノとして、お客様の気持ちを想像出来ない無神経さに腹が立った。 

2003年6月12日 (木)

マザーナイト

8日に書いた「マザーナイト」の放送が今夜。正確には明けて夜中の3時から。それまでにいくつか原稿を片づけて「きっちり今日のノルマをこなして」から、万全の体制で映画を観る準備。プロジェクターで大画面にして、ポテトとコーラも用意して、いつもだと、さらに電話線も抜いて邪魔が入らないようにするのだが、さすがに夜中の3時なので電話は大丈夫だろう。

マザーナイト(原作の邦題は「母なる夜」)は、第2次大戦中にナチスに協力したアメリカ人が主人公。ドイツで劇作家として成功していた主人公は、戦争が始まったあともドイツに残りナチスの対米宣伝に協力する。彼の仕事は、ラジオを通してナチスドイツの正義を語ることだった。アメリカ中を敵にまわして憎まれる主人公。しかし彼のラジオ放送には、ある秘密が隠されていた・・・。

というような話だが、もちろんヴォネガットの作品なので当たり前に時間は進まない。戦争中、戦後、そして現在と、物語の時間はめまぐるしく変わっていく。この辺の感じは「スローターハウス5」に近いかな。(映画も何となく似ていた)。で、ヴォネガットの小説に出てくる主人公は、世間からひどい目に遭い、裏切られ(時には自分の弱さに負けて、自分自身も裏切ってしまう)、ひたすら運命の皮肉にもてあそばれる。これが、悲しければ悲しいほど(ちょっと不謹慎だけど)笑えてしまう。この「不幸の中での笑い」もヴォネガット作品の大きな魅力。

マザーナイトは、かなり忠実に小説を映像化していた。小説の中で「戦後移り住んだマンションの下に住むユダヤ人医師とのエピソード」があるのだが、この場面など、最後の決めセリフまで、ほとんど小説通りだったほど。(「スラップスティック」を映画化した「双子のハトフン大騒動」とは大違いだ。これ、史上最大のダメ映画、絶対観ない方がいいぞ!)

ただ、あまりにもまじめすぎてヴォネガットの魅力である「ユーモア」が影を潜めてしまっていたのが残念だった。途中きっちり泣ける場面なんかもあって良くできていたが、もっと「笑えるしヘンテコな世界なのに、心揺さぶる映画」であって欲しかったなぁ。あと大ラスも、あそこまで直接的に描かなくても・・・うーん、まあ、ラストに関しては好みによるかもしれない。

原作の「母なる夜」は各章10ページ前後と楽に読めるし、どんでん返しもあって話も面白いので、ヴォネガットを読んだ事がない方にもオススメだ。まあ、演劇関係者にヴォネガット好きは多いから今更だったかな。

2003年6月11日 (水)

CNNで

今日のラリーキングライブのゲストは元アメリカ大統領婦人のヒラリーさんだった。で、同時通訳を聞きながら作業していたのだが(そう!まだチラシが完成しないのだ!)、聞いていて何だか変な感じがする。というのも、ヒラリーさんの同時通訳を男性が、男性司会者の通訳を女性がやっていたのだ。

これって、本人の音声と重ねて通訳者の音声を流しているので、声質が重なって聞きにくくならないようにとの配慮なのかな?・・・なんか変な感じだった。

まあ、でも今日は同時通訳が2人いるだけまだましかも。だってひどい時は「スタジオでしゃべる司会者」と「コメンテーター」と「中継のレポーター」の3人を、何と1人で通訳している時があるのだ!このときはスゴイよ。もう「全編通訳しゃべりっぱなし」。訳するまでの時間差もあるし、3人分を同じ人がしゃべってるから、聞いてて訳わかんないもんね。

大塚ムネトの不定期日記