新聞各紙によると、計画が二転三転している「人工島の街作り」に、アニメ監督の宮崎駿が参加するとの記事が出ていた。で、「トトロの街」と題されたスケッチが発表されていたが、緑が一杯で「昔風の小さな路地」があったり「ラピュタに出てくるような丸い建物」があったりと、色使いとデザインが、さすが宮崎監督という感じ。イメージが悪くなっていた「人工島」を「宮崎ワールド」にしようなんて・・・うまいこと考えたよね。
監督のイメージは「子どもからお年寄りまで関わり合える自然豊かな街」とのこと。
しかし、果たして今の世の中で、この街の理想は通用するんだろうか?「自分勝手に過ごすことに慣れている今どきの人」には、まさにコミュニティという感じの「トトロの街」で過ごすのは無理なんじゃないかなぁ・・・。
それに「細い路地」とか「柵のない庭」で、防犯上大丈夫なんだろうか?「環境が人を変える」という事は大いにあると思うから、街の人たち同士はいいかもしれない。でも、一歩街から外に出れば、そこはひったくりや空き巣被害がどんどん増えている「怖い現実」が待ってるわけだし・・・。内側は良くても、外から来る連中が、みんな良い人とはかぎらないでしょ?
と、不安材料を色々書いてしまったが、ボク個人としては、ぜひこの計画が成功して欲しいと願っている。この街の理想を「今の荒れた世間にあわせておとしめる」のではなく、どんどん荒れていく世間を「この街の理想」で少しでも良く出来たらいいのにと思う。
うーん甘い考えかなぁ・・・でも、諦めたら終わりだしねぇ。何だか昨日の日記のように自問自答してしまうなぁ。