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2003年12月

2003年12月11日 (木)

スタッフ会議

新年早々公演なので、忙しい時期だけど何とか今月中に打ち合わせをしようと言うことになった。で、舞台監督の横山君がスケジュール調整をしてくれていたのだが、「24日か25日しか、みんなの都合があわないんですが・・・」との電話が今日かかってきた。

「え?それって・・・24日という事は・・・クリスマスに打ち合わせと言うことに・・・・なるのかなぁ~」と、わかってることなんだけど、つい聞き返してしまった。(いや、別に何かするというわけじゃないけど、クリスマスに打ち合わせは寂しいでしょ?)。

「こうなったら、サンタ役を決めて、限りなくパーティーのような打ち合わせにしようか」と、ちょっと調子に乗ってみたら、横山君から「みんな忙しいんです。」と、冷静なツッコミが帰ってきた。そりゃあ、横山君だって嫌だろうなぁ。

とりあえず「イブの夜に天神のレストランで打ち合わせ」ってのだけは避けたいねぇ。 

2003年12月10日 (水)

解決方法

脚本の字面で見ると、「ちょっと説得力がないかぁ・・・」という場面があるとき、昔は何としても脚本の段階で解決しようとして時間がかかってしまっていたが、今は、とにかくカタチ(脚本)にしてみんなに判断してもらうようにしている。

みんなで読み合わせをすると、思わぬいいアイデアが出たり、(本当はいけないかもしれないが)役者の説得力で場面が成立したりと、案外解決したりするんだよね。

今日も気になる部分をみんなに相談したら、すぐに解決案が出た。うん、みんな頼りになるぜ! 

2003年12月 9日 (火)

きっといるに違いない。

FBSで火曜深夜に放送している「スタートレック・エンタープライズ」が、次回から第2シーズンに突入するらしい。スタトレといえば「CSのスーパーーチャンネル」でまず放送して、その後に地上波での放送というのがいつものパターンなのだが、まだCSで第2シーズンを放送していないので、何とFBSの放送が「日本で最初の放送」という事になる。

これってトレッキー的には大ニュースで、ネットのファンサイトなどでは「福岡に住む人がうらやましい・・・」なんて書き込みが登場するほど。もちろんボクも大喜び。FBSではこれまでもずっとスタトレシリーズが放送されているし、きっと局内にトレッキーがいるに違いない。

2003年12月 8日 (月)

実際にあるんだなぁ・・・&チケット情報

今日は午後から家で音響の打ち合わせになっていたが、音響担当の遠藤さんがなかなか来ない。「いつも時間通りの遠藤さんなのにおかしいなぁ・・・」と思っていたら、遠藤さんから「すぐ近くにいるんですけど・・・閉じこめられていけそうにないです・・」と電話がかかってきた。

何とウチのマンションのエレベーターに閉じこめられてしまったのだ!

慌てて外に出てエレベーターの中をのぞいたら、遠藤さんがトホホ顔で手を振っている。「エレベーターに人が閉じこめられる」なんて、ドラマの中だけの出来事かと思ってた。いやー実際あるんだねぇー。

で、驚いたのが扉の力!4人乗りの小さなエレベーターなのに、扉がびくとも動かない。内と外から遠藤さんとボクで一緒に動かそうとしても全然ダメ。

携帯でお互いに話しも出来るし、扉のガラス窓を通して姿も見えるのに、差し入れのコーヒーを渡すことも出来ない。「ものすごく近くにいるのにどうすることも出来ない」というのが何とも変な感じだった。

約30分ほどで管理会社の人が来てくれたので助かったが、ある意味貴重な体験だったかも。

※チケット情報 おかげさまで木、金は売り切れました!他も、曜日によっては残席が30を切っている回がいくつかあります。まだという方はお早めにどうぞ!

2003年12月 7日 (日)

「ガープの世界」を観て「ボクの世界」を思う

今日の夜中にCSで「ガープの世界」を放送していたが、ちょうど1年の締めくくりの時期にこの映画って言うのはピッタリな気がする。だって、この映画を観ると「人生って何だろう・・・」と、ちょっと自分を振り返りたくなるし(そういえば去年も暮れから新春にかけて放送していたような・・・放送する担当者も同じ気持ちなのかな)。

偶然・必然・善意・悪意・・・・そんなこんなをひっくるめて、人生をふと考えさせる映画。ボクはこの映画を数え切れないぐらい何度も繰り返し観ているが、「その時の自分の状態」によって、心に引っかかる場面が違ってくる。だから何度観ても全然飽きない。

ホント「ガープの世界」は傑作だ。

で、やはり今日は・・・今日なので(わかる人にしかわからない表現で申し訳ない)。「死とは突然頭の上に落ちてくるもの・・・」と話す場面がグッと来た。そう言えば、この映画を撮ったジョージ・ロイ・ヒル監督も、去年の12月に亡くなったっけ・・・。

去年の12月8日に書いた事を改めて肝に銘じて、悔いのないように頑張らねばと思う。

2003年12月 6日 (土)

飲むなとは言わないが・・・

この時期、忘年会だのなんだのと飲む機会が多くなる。まあ仕方がないことだし、飲むなとも言わない。ただ、飲み過ぎて体調を壊すとか、寝不足で風邪を引いて声を嗄らすとか、「防ごうと思えば防げる理由」で、芝居に支障をきたすのだけは勘弁してほしい。

つい油断して、せっかく頑張ってきた公演を台無しにするなんて、きっと本人だってイヤなはず。体調管理も役者の仕事。

「すでにチケットを買って本番を楽しみに待ってくれているお客様」のために、表現者として責任を持たなければプロとは言えないよね。 

2003年12月 5日 (金)

続けるということ(今日は長文になりそう・・・)

今日はアクロスで稽古だったが、たまたま同じ時間帯で「あなピグモ捕獲団」も稽古をしていた。すでに各情報誌で発表されている通り、「あなピ」はこんどの公演が最終公演になるとのこと。ボクは福永君の作品が好きだったので、ちょっとショックだった。

ホント続けるって大変だよなぁとしみじみ思う。

ギンギラもボクが主宰になってから5年たつが、実は、もともとボクはギンギラの一役者でしかなかった。5年前「ギンギラを解散しよう」という話になった時に、「解散するくらいならボクが続ける。」と言ったのが、ボクが主宰になった経緯。しかもその時は、「会場との契約(あと2回、作品を上演する約束になっていた。)を守ってから解散しよう」という、つまりは、「終わるための臨時主宰」だったというわけ。

ギンギラが順調にやって来たと思ったら大間違い。解散の話が出た頃は、300人を切るぐらいまで動員も落ち込んでいたのだ。

ただ、ボクとしては「このまま終わらせてなるものか」という気持ちで一杯だった。で、それまでのコント路線から、もっと芝居っぽい作品を目指して、必死に「新しいギンギラ」を追求した。幸い、「新しいギンギラの手応え」をボクだけでなく、一緒にやっている役者も感じてくれたし、なにより「お客様」が作品を支持してくれたので、こうして今に至っている。

で、気がつくと5年。5年もやってると、そりゃあ色々ある。歳だって、33だったボクがもう38だし・・・。

仕事をしながら出演しているメンバーもだんだん年齢が上がって、バイトから正社員になったり、会社での立場が上になったりと、「必ずしも芝居優先」とはいかなくなってくる。他にも結婚とか、出産とか、子育てとか・・・・年齢と共に、責任がどんどん増えていく。学生で参加しているメンバーの場合も、1、2年のうちはいいけど、いずれは「卒業して就職」ということになるし。

家の事情や会社の事情などで、どうにもならないこともあるのだ。

ウチの看板俳優である松清貴樹も、仕事の都合で、来年1月公演には出れそうもない。正直、彼が出演できないのはものすごく痛い。でも考えてみれば、彼はボクが主宰になった時から、一度も休まずに参加してくれてる「皆勤組」。だから、今回ぐらい本人の都合を優先してやりたいとも思う。

一人一人色んな事情がある中で、「ある一定期間を共有して芝居を作り、さらにそれを続けていく」って、実はスゴク奇跡的なことなのかもしれない。

2003年12月 4日 (木)

火星探査機、火星にいけず・・・

日本で初めての火星探査機「のぞみ」が、エンジントラブルのため火星にいけそうにないらしい。「はあ?火星探査機が、火星にいけないだって!何だそりゃあ・・・」と、H2Aロケットの失敗に続いてトホホな気分。最悪の場合、かかった費用の約190億円が無駄になるとのこと。

でも、火星にはとっくにアメリカのバイキングが行ってるし、何で今さら日本が観測しないといけないんだろう?

これと同じような疑問を持ってしまうのが「日本独自開発のシャトル」ってやつ。これも、もうあるんだから作らなくていいんじゃないの・・・。

そりゃあ、独自技術で全てやりたい気持ちもわかるし、ボクもそうなって欲しいけど「すでにやり尽くされて、出遅れてること」に限られた予算を使うより、「まだみんなが同じスタートラインにいること」に使った方がいいと思うんだけど・・・。

例えば、予算不足であまり進まない「国際宇宙ステーションの建設」。これにお金と技術を使って、「宇宙ステーションといえば日本の貢献が大きいよねぇー」と世界中に言わせるぐらい頑張るってのはどうかな。

2003年12月 3日 (水)

ボクが目指す芝居作りの現場

もちろん脚本はボクが責任を持って書く。ただ、書く時に「簡単に予想がつく場面」にはせず、「ちょっとムリかもしれないが、ものすごくワクワクする場面」になるようにする。そして、この「ちょっとムリかも・・・」の部分を、キャスト・スタッフに存分に力を発揮してもらって、「ボクだけではたどり着けなかった表現」にまで増幅させる。

これが、ボクが目指す芝居作りの現場。

で、昨日と今日の「立ち回り稽古」がまさにこの理想通りだった。ボクの大まかなイメージで、次賀君が具体的に殺陣を構成してくれて、さらに演じる役者もアイデアを出す。その積み重ねが、「ボクだけではたどり着けなかった、予想を越える場面」として出来上がっていくのがホント嬉しかった。みんなも気合が入ったようで、2時間の稽古が終わって気がつくと、ガラス窓が熱気で曇っていたほど。

ただ、嬉しすぎてテンションが上がってしまい、今思うと、次賀君が立ち回りを構成している最中に横から口を出したり、色々うるさかったかもしれない・・・いや、間違いなくうるさかったな(キッパリ)。

でも、演出なんだから口を出すのは当然なんだからね・・・と、ちょっと言い訳したりして。

2003年12月 2日 (火)

立ち回りといえば

ひよ子侍に続いて、今回も殺陣指導は「劇団轍」の次賀君。本当は役者としてもぜひ参加して欲しかったのだが、残念ながらスケジュールがあわなくて「では、せめて、殺陣指導だけでも・・・」とお願いしたのだ。

今日は「立ち回り稽古」の初日だったが、期待通りの殺陣を考えてくれていた。彼は、ボクが「互角の戦い」とか「一方が強い戦い」など全体的なイメージを話すと、ちゃんとそのイメージ通りの殺陣を考えてくれるのでホント頼りになる。

ひよ子侍の時は「初めての立ち回り」に戸惑っていた役者も、今回は経験済みなので話が早い。たった1日だけなのに、もう「だいたいの殺陣の流れ」をつかんでいた。これにはちょっと感動した。

大塚ムネトの不定期日記