午後から局で打ち合わせ。で、ひたすらプロットづくり。それから夜までぶっ続けでアイデアを話し合う。まさにカンヅメ状態。さすがに腹も減ったので屋台で「取材がてら」飲む。
今日は本当にこれだけで1日が終わってしまったので、最近読んだ「ギンギラに関する批評」の感想を書く。ボクが読んで思ったのは「またか・・」と「そんなことわかってるよ!」の2つ。
※「またか・・・」について 「演劇とは、こうでなければならない・・・」みたいな意識が強い方が書く文章は大体同じ。出だしで「エンターテインメントとしては楽しんだ。でも・・・」と言うところから始まって、そのあとは「その人が思う演劇との違い」に基づいてダメ出しが始まる。
これ勘弁して欲しい。だってこっちは「エンターテインメントです」と銘打って公演してるのに、何で「エンターテインメントとしては楽しめたが・・・」と文章が続くんだろう。
自動車を売る時に「車です」ってちゃんと断って売っているのに、「車としてはいいが空を飛ばないからいかん」なんてダメ出しする?看板に偽りがあって言われるならまだしも、看板には納得してるのに何で?
色んな舞台があるって楽しんでくれればいいのになぁ。
※「そんなことはわかってるよ!」について そもそもギンギラは「フリとオチ」だけのショートコントから始まった。時間も10分ぐらいだったかなぁ。で、ボクが作・演出になってから、少しずつ少しずつ、本当に小さい事からちょっとずつ演劇的要素を増やして「やっと今のスタイルにまでたどり着いている」。
6年近くかけてようやく今の表現にまでたどり着いているのだ。
ボクは日々「どうすればより演劇的な作品を観てもらえるだろうか・・・」と必死に悩みながら芝居を作り続けている。だから「もっと演劇的にしないと・・・」なんて書かれると「人の苦労も知らないで、そんなことわかってるよ!」って思うわけ。
今は、「自分がギンギラでやりたい事(作・演出としての思い)」と、「お客様が喜んでくれるだろう範囲」の最大公約数を必死に探っているところなのだ。
誤解しないで欲しいが、ボクは「意見を聞く」のは大切にしている。どうせ書くなら 「エンターテインメント」について書いてくれないだろうか。それだったらボクも色んな意見を聞いてみたい。「いつもと同じ切り口ばかり」だと、こっちだって「またか・・・そんなことわかってるよ、いま必死に頑張ってるんだよ!」って言いたくなるんだよね。