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2004年7月

2004年7月21日 (水)

九州大谷短期大学で講演

何を話そうかと案内された控え室で考えていたら、演劇情報誌「テアトロ」のバックナンバーを発見。実は、「東京の小劇場で活動していたころの自分の劇評」が載っている号があって、14年ぶりにその記事を読んだら、「これから芝居をやろうとする学生たち」と「まだ色々迷っている当時の自分」が重なった。で、思い切って「当時、迷いまくっていた格好悪い自分の話」をすることに。将来を色々悩んでいるであろう学生たちの参考になればと思ったのだ。

ただ・・・ちょっと赤裸々に話しすぎたかなぁ。

夜はイベントの稽古。そのあとは警固のかりん塔で大将と飲む。

2004年7月20日 (火)

反省会

今日は、お蔵出し公演の反省会。ギンギラメンバーで「制作的なことから芝居の中身まで」それぞれが思ったことを話す。耳が痛い話もあったが、ボクとしては「色々話せる集団」が良いと思っているので、痛さも含めて嬉しかった。

反省会のあとは今後の話をする。まずは11月の嘉穂劇場、次は来年3月の西鉄ムーブ、で、出来ればお蔵出しをまたやりたいと提案。これにはみんなも賛成してくれたので、来年は「お蔵出し公演第2弾」が登場するかも。 

2004年7月19日 (月)

嘉穂劇場復興式典

今日は復興記念式典の日。昼過ぎに劇場に着くと、場内はもうお客様で一杯。その様子を見て「ああ、本当に劇場が生き返ったんだなぁ」というのを実感する。

名物社長(今はNPOの理事長)の英子さんも、見るからに嬉しそう。「いよいよひよ子侍やね」と笑顔。今日はみんなが笑顔だった。劇場の方、飯塚商工課の方、ずっと取材していた記者の方、もちろん地元の方々・・・きっとボクも笑顔になってたと思う。で、みんなで「よかったねぇ」とお互いに声を掛け合う。

思えば去年の今頃は、みんなで泣いていた。ボロボロにやつれ果てた英子さんから、涙ながらに「公演が中止になってごめんねぇ」と言われたのは忘れられない。

その英子さんが笑っている。こんなに早く復興できるなんて夢のようだ。

さらに嬉しいのは、劇場が「水害前」に戻ったのではなく、「1番良い状態」に戻ったという事!動かなくなっていた回り舞台も復活し、今日の式典でも40年ぶりに実際に動いた。その瞬間、会場が「おお!」と盛り上がったのがたまらなかったなぁ。

商工課の方に聞いたら、今日の式典では8人がかりで舞台を回したとのこと(回り舞台は人力なのだ!)。で、ギンギラの時も人の手配をどうしようか悩んでるんですよと話したら、「いざとなれば、我々が回すから心配しないでください」と言ってくれた。ちょっと大げさかもしれないが、「一緒に苦労してきたからこその絆」みたいなモノを感じて嬉しかった。

ひよ子侍でも回すぞ!

2004年7月18日 (日)

久々に轍の稽古へ

先日講演をしたファシリテーター養成講座をのぞきに行く。財団の方から「ぜひ参加を」と誘ってもらっていたのだが、スケジュールがあわなくて無理だったので、せめてご挨拶をというわけ。

夜は轍の稽古。お蔵出しでずっと休んでた分を取り返すぞ!・・・といきたいところだが、22日に国文祭、25日は海フェスタのイベントとギンギラの予定が続いているので、25日が終わるまでは轍の稽古に集中できない。

出番は少ないのだが、稽古にいけないのが本当に申し訳ない。

2004年7月17日 (土)

朝から仕事モード

まずはドキドキしながら携帯の留守電を聞く。で、次々と相手先に電話。まず「昨日は強制休養をとってました御免なさい。」とウソをつかず正直に謝る。

みんなつき合いが長い方ばかりなので「やっぱりね・・・」と笑いつつも呆れている様子。でもズル休みのおかげで「罪を償わないと・・・」と仕事へのやる気が出てくる。切り替えてバリバリ働くぞー!

というわけでさっそく午後から打ち合わせへ。

2004年7月16日 (金)

強制休養

あらためて全てのアンケートをじっくり読んで、部屋の片付けをして・・・。今日は1日静かに過ごしていた。

正直に書くと「電話線を抜いて、携帯の電源も切って」強制的にのんびりしていた。

関係各位の皆様、明日朝イチであやまりの電話をかけます。今日1日ボクがつかまらないことを許してください。

2004年7月15日 (木)

最終日

いつものごとく、最終日は舞台の上でゴロゴロして「劇場との別れ」を惜しみながら過ごしていた。少しでも時間が空くと舞台に寝転がっていたなぁ。

今日のアンケートは1回目が88枚、2回目が92枚で合わせて180枚。花マルの数は108個。というわけで、8回公演全ての花マル合計は、477個でした!

せめて100個あれば、ぽんプラザで1ステ出来る・・・とささやかな望みを持っていたが、500近くも花マルをもらえるなんて大感激。これなら「ちょっと下品ユニット」で週末公演が出来る。本公演と同じように3000人とはいかないかもしれないが、「違う表現を認めてくれるお客様」がいてくれるなんて本当に幸せなこと。色んな表現を追求するぞー!

そしてギンギラ本公演の方は、さらに動員を目指して頑張っていこうと思う。全体のパイが大きくなれば、それだけ幅も広がるはず。

ちなみに、今日の花マル最年少は9歳の男子。おかしいのは「おもらしの会はくだらないです。」と感想を書きつつも、花マルを書いていてくれていること。恐るべし9歳だ。14歳女子からは花マルをもらいつつも、「大人はああいうので快感を味わうんですか?大人ってわかりません」という感想が。

大人はねぇ・・・色々あるんだよ・・・。 

2004年7月14日 (水)

おかげさまでお蔵出しは大好評

今回、「ぽんプラザを知ってもらう」という目標も立てていたが(今回の目標については先月21日の日記に詳しく書いている)、「舞台が近くて嬉しい」と好評なので、これもうまくいったと思う。

今日のアンケートは1回目が87枚、2回目が92枚で合わせて179枚。花マルの数は110個。

ということは「かぶりモノを観たい」というお客様が69人という事になる。初日の日記でも書いたが、まず「ギンギラを気に入って観に来てくれる」だけでも本当にありがたいことなので全然問題はない。

ボクの目標は、ストレートプレイまでも含めて幅を広げることなので、今回のプレゼンが評価されているだけで本当に嬉しい。

終わった後は、芝居を観に来てくれたピクニックの方と飲む。実はこの方と「ある企画」を進めようとしているのだが、ついに来年実現するかも。

2004年7月13日 (火)

開演前のざわめき

ギンギラの場合、開演前の会場は「まるでお祭りのように」ザワザワと賑わっている。これから始まる芝居を楽しみにしてくれているのが伝わってくるので、ボクはこのざわめきが大好き。

さて今回、いつもよりキャパも少ないのでどうなるかなぁと思っていたが、いつもと変わらず会場が賑わっているのでとても嬉しい。平日2回公演は間の休憩も短くてかなり疲れるのだが、ざわめきを聞くと元気が出てくる。お客様の熱気に支えられて今日の2回も全力で頑張った。

今日回収したアンケートは1回目が85枚、2回目が96枚で合わせて181枚。気になる花マルの数は125枚(昨日の分と合わせて花マルの数は259個!)。

終わった後、楽屋にコンドルズの近藤氏が遊びに来る。「ようやくギンギラを観れたよ」と笑っていた。ボクの方こそ、いつも公演が重なって観れなかったので夏のイムズ公演は何としても観に行かなければ。

2004年7月12日 (月)

公演は大盛況。感謝感謝

今回のお蔵出しには、「かぶりモノがない」「地元ネタじゃない」「ちょっと下品」という、今までのギンギラとは全然違う「おもらしの会」という短編も混じっている(あえて混ぜたという方が正解かな。今までと違う作品の感想を知りたかったのだ)。まあ、違うといっても「お客様に楽しんでもらうぞ」という心意気は変わらずに作ったし、自分としても自信作なので、観てもらえば絶対喜んでもらえるはず。

問題は「ギンギラを観たいと思って来てくれたお客様が気に入ってくれるか」と言うこと(※ここで言うギンギラの中身は「地元を題材」「かぶりモノ」「下ネタなし」)。

いつものギンギラを観たいお客様が、果たしてどれだけ楽しんでくれるか(それとも「こんなの観たくない!」と怒るか)反応がスゴク気になる。ボクとしては、いまのギンギラを大切にしながら、出来れば新しい表現もやっていきたいと思っているので、今回の「おもらしの会」がどう受け止められるのかは凄く重要なことなのだ。で、今回、おもらしの会を上演した後に、「実はこんな風にちょっと下品な作品も大好きなんです・・・」とカミングアウトして、さらに「もしこんな感じのギンギラも良いかなと思ってくれたお客様は、アンケートの端っこに花マルを書いてください。もし花マルの数が100を超えたら単独公演をします!」と宣言。今回は限定800名の公演、「せめてトータルで100人ぐらい、いて欲しい・・・」と願いを込めてみたのだ。100人いてくれれば、ぽんプラザで1回は出来るし・・・。

今日の2回公演で回収したアンケートは一回目が87枚、2回目が98枚。キャパ100の会場なので回収率は90%近くと言うことになる。回収率が高いのは「DM中心のファンに向けた限定公演」だったからこそと思うが、やはり回収率が高いのはお客様との信頼関係の証だと思うので素直に嬉しい。

で、肝心の花マルの数だが、今日だけで何と134個もあった!やったー!許してくれる人が今日だけで100人を超えたー!これまたスゲー嬉しい!

花マル最年少は大牟田の11歳「ちょっとげひんだったけどまたぜひやってください」と言うメッセージつき。11歳には毒かなとも思うが君の気持ちは嬉しいぞ!そして、花マル最年長は58歳会社員の方だった。1枚のアンケートに100個の花マルを書いてくれた方もいて、うん、これは単独公演いけるかもしれない。

もちろん、花マルなしの「いつものギンギラがいいです」というお客様もいる。でもそれも大歓迎、だっていつものヤツは気に入ってくれてるんだもん。それだけでも本当にありがたいこと。

よーし、明日からも頑張るぞ! 

大塚ムネトの不定期日記