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2005年7月27日 (水)

DVD化着々と(トムとジェリーの話)

今日も一日原稿書き。と、これだけでは切なくなってくるのでトムとジェリーのDVD化作業もしている。煮詰まったらトムとジェリーというわけ。今日は全部で14本あるテープの6巻目を見ながら作業。作業は「1,マシンのハードディスクにテープ全てを収録」「2,つなぎ録りのノイズ、カットしきれていなかったCM部分を抜いたバージョンを編集」「3,DVDに焼く」という行程。メニュー画面には、各エピソードのタイトル画面がでるようにして、ちゃんとDVDの最後には終わりの歌をつけて出来上がり。かなり凝ってるよ。

6巻目のテープには、大好きな「へんてこなオペラ(1952年製作)」が録画されていた。これってテックス・エイヴリー作品の中でも傑作との評価が高い作品(あと「呪いの黒猫(1949年製作)」もね)。唯一発売されていた海外版のLDが廃盤となり、今や見ることが出来ない作品なので大喜び。

このテックス・エイブリーはワーナーでバックス・バーニーの原型を作り、その後MGMに移ってからの作品が、「トムとジェリーの真ん中に放送されたエピソード」として日本でも紹介されている。だから、名前は知らなくても作品を見たことがある人は多いと思う。彼のMGM時代最後の作品、スパイクが刑務所からスプーンで一杯ずつ土を掘って逃げ出そうとする「逃げてはみたけれど(1955年製作)」まで名作揃いだった。

ちなみに「逃げてはみたけれど」は、主人公スパイクが20年かけてスプーンで土を掘り、45兆5712億2112万6332杯目でやっと脱出に成功するが、ここからが彼の試練の始まりだった・・・というお話。たった7分ちょっとの間に、これでもかとギャグが詰め込まれ、思いもよらないストーリーが展開する。これを作ったテックス・エイヴリーは天才だ。

大塚ムネトの不定期日記