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2008年3月29日 (土)

WS発表会

最終日の今日は昼から。ギリギリ昼までに脚本を書き上げる。全部で12ページと予定通り。まずは参加者全員で脚本を読む。その後、キャラ設定、それぞれのセリフのニュアンスなどを、「地元に住んでいるみんな」に確認。セリフの修正をしながら、いくつかの場面を読んでもらって一番ハマる役者を選んでいく。人数が足りなくて、さてどうしようと思っていたらイナダ組の女優さん達が見学に来たので飛び入りで参加してもらう。さすがというか、すぐにこっちの意図を理解してくれる。

たった3日間の取材だったが、すでに参加者の誰よりもボクが北海道に詳しくなっているのが不思議な感じ。なぜ丸井今井をみんながさん付けで呼ぶのかとか、いかに北海道開発に燃えた人々がいたかの話を、「福岡から来たボク」が「北海道のみんな」に熱く語った。「自分の街」のことを知らないのは、どこも同じなのかもしれない。まあ、ボクだってギンギラをはじめるまでは何も知らなかったし。

今回の物語は、福岡の老舗岩田屋が札幌に来て、福岡と似ているところに驚き、この街がたどった歴史を知り、「街を支える方の想いは、どこも一緒なんだ」と刺激を受ける内容。これはボク自身が北海道で感じたことであり、今回の企画「福岡と北海道の演劇人が出会う」と言う企画の象徴でもある。

稽古中に、発表会のあとの「締めくくりシンポ」に出演する福岡側(「飛ぶ劇」泊君、「GIGA」エリカちゃん、「FPAP」高崎君、「ガラパ」川口)が到着。で、急きょ岩田屋役を川口に頼む。川口はギンギラの出演経験もあるし、安心して任せられる。で、ボクは北海道チームにかなり細かく演出をつける。ほとんどいつも通りに稽古をつけた感じ。

そして発表会。短い時間だったけど北海道の物語を作れてとても満足。何より嬉しいのがそれがしっかり地元の参加者と観客に伝わったこと。あと、福岡チームが改めてギンギラの作品力を感じてくれたのも面白かったなぁ。かぶりモノもなく、福岡の人にとっては知らない街の物語なので、客観的に観てくれたんだと思う。

さて困った・・・・。地産地消の野菜として、福岡から楽しく発信することを決めているボクだが、短い間とは言えかなり濃密に北海道の街と関わったことで、北海道のことが気になるのだ。うーん・・・どうしたものか・・・。リーディングのメンバーで北海道版ギンギラをやりたいぐらい燃えているんだけど・・・。

大塚ムネトの不定期日記