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2008年4月29日 (火)

「平日昼公演」以外は即日完売。

今日はチケット発売日。おかげさまで3回の夜公演は全て即日完売した。残すは平日の昼公演のみ。全て夜公演にしておけば、きっと全チケット即日完売したと思うが、10月の1ヶ月ロングラン公演に向けて、「果たして平日の昼間にどれほどの需要があるだろうか」を試そうと、今回はあえて平日昼公演を設定したのだ。即日完売はしなかったけど、平日昼も半分以上は売れており、各方面から「昼に公演をしてくれてありがとう」との声をもらった。かなり好感触。この結果を踏まえ、10月公演では平日の昼公演も設定しようと思う。

ボクは、こうしたお客様とのキャッチボールを大切にしている。小さな子ども達への目線も、このキャッチボールがキッカケだった。

そもそも、自分と同世代のお客様をイメージしながら芝居作りをはじめたが、それぞれのキャラを掘り下げ、歴史も踏まえて物語を作るようになってから、お客様の世代が上下にひろがった。「これなら親にも見せたい」「これなら自分の子どもにも見せたい」と言う風に、お客様が感じてくれてのことだと思う。驚いたのは子ども達の反応だった。全然媚びない「大人な物語」が進んでいくが、子ども達はしっかり観ている。アンケートには、ちゃんと切ない部分まで理解していているコメントが、たどたどしい文字で書かれていたりして、これには驚き感動した。子ども達の理解力、感受性はすごい。本公演では、未就学児童は入れないので、さらに小さな子ども達にはどう伝わるんだろうかと興味があった。電車祭りなどのイベントでは、小さな子ども達が熱心に観てくれていたし・・・。で、何度か「子ども達向けの番組」を提案したが、残念ながら地元では実現しなかった。それがようやく実現し、しかも自分自身も小さい頃から見て育ってきたポンキッキで試せるので、本当に嬉しい。ギンギラの「モノが物語る力」は、小さな子ども達にも受け止めてもらえるはず。

繰り返すけど、全てはお客様とのキャッチボールから。

なにより「物語の力は地域を越える」と言うのも、お客様に教えてもらったことだった。そもそもボクが目指しているのは、地元で食べるのが一番おいしい「地産地消の野菜」で、今でもボクの一番の目標は「福岡都市圏の150万人に観てもらうこと」。

それがアンケートに書かれたお客様の住所を見ると、確かに最初は県内のお客様がほとんどだったが、回を重ねるごとに、佐賀、大分、熊本、長崎と、ひろがりはじめ、ついには大阪や東京からのお客様まで。ボクは公演ごとに増えていくアンケートを見て「物語の力は地域を越える」と言うのを確信した。

だから、パルコ公演が決まった時も、「いつも通り福岡のまんまに上演する」ということに何の迷いもなかったし、絶対伝わるという自信があった。

全て「お客様とのキャッチボール」で成り立っていることが、ギンギラの誇りだ。

大塚ムネトの不定期日記