大好きな音楽家、ジェ-ムズ・ホーナーの初期サントラ「宇宙の7人」をついに手に入れた。ホーナーといえば、管楽器が鳴り響く壮大な音楽が魅力で、ファンの間では「ホーナー節」と言われているほど。ただし、このアルバムは、デビュー直後のB級映画で予算も少なく、途中でラッパの音がへたっていたり、壮大であろう部分の演奏が寂しかったりする。しかも音楽は、「スタートレック」と「スターウォーズ」のかっこいいところを寄せ集めたような感じと、ダメダメポイントもいっぱい。それでも、のちのホーナーらしさが見え隠れしているので大好きなのだ。
ちなみに映画「宇宙の7人」は、スターウォーズでSFブームだった頃、B級映画の帝王と言われているロジャー・コーマンが、このSFブームに目をつけて製作した映画。公開は1981年。本人は「スターウォーズが出来る前から構想していた」とか言っているが、かなり怪しい。というかウソだと思う。
一般から見ると、ただのダメ映画なんだろうけど、何とも愛しい作品なんだよね。ダメな子ほどかわいいというか・・・・。「荒野の7人」にも出ていたロバートボーンが同じような役で出ていたり(これには「なぜこんなダメ映画に」とビックリしたけど、プロデューサーの知り合いで引き受けたらしい)、主人公の住む惑星名は「アキール」で、オリジナルの「七人の侍」の黒澤監督から名前をいただいてたりと、「それなりに色々工夫」をしているし、セクシーな女性戦士やトカゲ型宇宙人など「B級SFではお約束な」キャラも続々登場。「SFってこうでしょう?予算が許す限り精一杯やってみたよ!」と現場スタッフがいっているようなところが、何とも愛しい理由。劇場パンフも買ったし、TV放送も録画したし、LDも持っている。お気に入りの一本。でも繰り返すけど、一般的な映画としてはダメダメだよ。期待して観ないようにね。
公開当時、ボクは高校生だった。やけに印象に残った音楽に「作曲は誰だろう」と調べてみたらホーナーで、この映画がキッカケでホーナーのサントラを集めるようになったわけ。 あとは「銀河伝説クルール」が手に入るといいのだが。