« ポンキッキ | メイン | 懐かしの絵ハガキ »

2008年6月17日 (火)

福岡大空襲展

稽古前に、高宮のアミカスで開かれている福岡大空襲の展示を見に行く。体験者の手記もあって読ませてもらったが、あまりの悲しさにしばらく動けなかった。空襲の写真、焼夷弾の実物、空襲時の様子を書いた手作り地図など、入り口の一角にこぢんまりと展示されていたが、一つ一つの展示物が語るモノはとても重かった。

秋の天神開拓史は福岡大空襲が物語のクライマックスになっている。今日展示会をしていた方に取材をお願いしようかと思う。

夜は稽古。昨日機内でまとめたアイデアをさっそく試す。今回は客席の構造上、後ろからだと舞台の足下が見えにくいので、演出を修正していく。こういう時にいつも思い出すのが、映画「インディ・ジョーンズ」の撮影裏話。

主役のハリソン・フォードが敵キャラと戦う場面を撮影するはずが、体調を壊してしまいアクション場面が撮れなくなってしまった。ここからがすごい。撮影を諦めたり、出来る範囲でのしょぼいアクションでごまかしたりせずに、「戦うと見せかけて、あっさり拳銃で撃ち殺す」という、ユーモアたっぷりの演出に場面を切り替えたのだ。「問題をアイデアで乗り切る」お手本みたいな話。

問題にただ対処する受け身ではなく、それを攻めの一手に変えるのが腕の見せ所。今日の稽古はそれがうまくいったと思う。良いアイデアは更なるアイデアを呼び、稽古場は大いに盛り上がった。

大塚ムネトの不定期日記