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2008年10月

2008年10月31日 (金)

残すは5ステ・・いや4ステ

今日からAキャストに戻っての公演。今日も50枚近くの当日券が出たとのこと。客席はほぼ満員。日に日にお客様が増えてくるなんて本当に幸せ。公演後の挨拶でも話しているが、本当にギンギラはお客様の口コミに支えられている。で、最後の挨拶で「いよいよあと残すは5ステージです。」と言ったところでキャストから「5じゃなくて4ですよ、4」とのツッコミが。思わず素に戻って「え、あともう4回しかないの!」と驚くボク。これには会場も笑いが起きて、何とも温かい感じの空気に。そう、何が嬉しいって終わった後のお客様が僕らを包んでくれる空気。この公演後の「お客様に包まれる空気」が、本当に温かくて心地よい。ちょっと反応が違って新鮮だった学校公演の時だって、最後はこんな空気だった。

色々なことがあったが、こうして11年やってこれて、ついには1ヶ月1万人公演という前人未到の事にも挑戦させてもらい、そして、毎回公演後は、この温かい空気に包まれている。本当にギンギラはお客様に支えられている。

これがあと残すところ4回とは・・・!

2008年10月29日 (水)

渡辺与八郎のこと

10月2日からはじまった公演。理由は明治44年の10月2日に渡辺通りが生まれたから。この渡辺通りを作ったのが、紙与呉服店の渡辺与八郎だった。そして、約4週間後の今日、与八郎は流行病で急死する。そう今日は与八郎の命日。

田んぼがひろがる天神に私財を投じて鉄道と道路を作った与八郎。彼の情熱が天神繁栄のキッカケとなったのだ。今日はFキャストなので紙与呉服店はボクが演じる日。いつにも増して気合が入る。

今日が西鉄社長の観劇日だというのも何か不思議な縁を感じる。終わった後には楽屋に顔を出してくれて色々と感想など。先日の寿司に続き、今回はバナナ・ミカンをどっさり差し入れでもらう。ありがとうございました。

2008年10月28日 (火)

7000人突破!

最初の週こそ平日公演は空席も目立っていたが、プレイガイドの販売数は毎週400枚から500枚ぐらいと伸び続け、当日券も2けたを切ることが無くなった。それどころか当日券が50枚を超える日も出てきた。

そして、そして、ついに今日の公演で7000人を突破!

残すはあと7ステージ。さてどこまでいけるだろうか。

2008年10月23日 (木)

後藤ひろひと氏と対談

公演前に東京パンフ用の対談。相手は後藤ひろひと氏。この日記でも何度も書いているが彼はボクの大恩人。今から11年前、ボクがギンギラの主宰になってすぐの頃に出会い、ずいぶんお互いの芝居のことを話した。当時「地元ネタなんて」と批判されてへこんでいたボクに、「ギンギラは面白いよ。」と励ましてくれたのが彼だった。

お互いの作風、これから書こうとしている芝居など、一晩中語り合っていた。好きな映画、笑いなど、ここまでツボが同じ人間がいるのかと、ただただ嬉しくて。思えば、お互いあの時に話していた芝居を、ボクも彼もその後実現させてきている。それが嬉しくて、そして刺激になり今に至っている。

対談は、昨日の芝居のこと、昔話、これからの秘密計画など話が尽きずに盛り上がったよ。

11年前のあの時、後藤ひろひと氏に会っていなかったら、今のギンギラはなかったかもしれない。もし彼が「大阪で一緒にやろう」と言っていたら、きっと今ボクは大阪で芝居をしていたと思う。そのぐらいボクにとって大きな存在だった。

だから後藤ひろひと氏はボクの恩人でありギンギラの恩人でもあるのだ。

2008年10月22日 (水)

学校公演&ベントラーベントラーベントラー

今日から3日間は香椎高校の貸切公演。今日は3年生が鑑賞。いつも通りバス軍団で客席に出て記念写真大会から。ちょっと元気が良すぎる男子を叱りつつ(もちろん笑いの中で)観劇の心得を話す。が、暗転になった途端に「きゃー」ともりあがる、芝居慣れしていない子たち。舞台裏では仕方ないよねとみんなで苦笑い。プロローグはボクが演じる紙与呉服店の場面からなので、ざわつく空気を落ち着けるためにいつも以上に重く静かにセリフを始める。

出だしこそざわついたが、反応はとても素直。ただ、高校生にとって流通や天神のことはあまり興味がないのか、いつもなら大いに盛り上がる場面でシーンとすることがあった。これが逆に僕らは新鮮で面白かった。いつもなら拍手喝采の「ターミナルビル合体」も「シーン・・・」。これには舞台裏でげらげら笑ってしまったほど。

しかし、物語が進むに連れてちゃんとストーリーで笑ったり泣いたりと、作品世界に入ってくれたのがしっかり伝わってきた。ざわついたのは出だしだけで最後はしっかり観てくれていたのが感動したよ。

公演が終わった後に楽屋で誰かが「東京公演の時のようですね。あのときも地元ネタを知らないので出だしは静かだったけど、最後は大いに盛り上がったし」とおもしろい指摘をした。確かに反応がにていたかも。

夜は全員で「ベントラーベントラーベントラー」を観に行く。公演期間中で諦めていたのだが、ちょうど学校公演は昼だけだったので奇跡的に観に行けたのだった。いやーもう全力でふざけている芝居だった。もっと泣かしたり感動させることも出来る実力派が揃っているのに、あえてそうせずにおバカなことばかり。後藤ワールド炸裂。でもこれで良いと思う。感動大作と宣伝してたら怒るかもしれないが、ちゃんと「おバカ全力の芝居ですよ」と宣伝してたし、看板に偽りはない。清く正しくあきれるほどくだらなくおかしい芝居だった。

ウェルメイドな感動からおバカまでの揺り幅は素敵だ。

2008年10月21日 (火)

中牟田元岩田屋会長が死去

長年天神を支え、岩田屋ののれんを守り抜き、文化、スポーツ振興でも活躍されていた中牟田喜一郎さんが18日に亡くなった。天神開拓史を上演している最中なので、今日は終わりの挨拶で中牟田さんのことを喋った。

中牟田さんはギンギラのお客様だった。天神開拓史のアンケートに感想と住所と名前まできちんと書いてくれているの見た時には感動した。無許可で勝手にやっているギンギラを怒るでなく、笑って面白がってくれていた、「懐深い博多商人」だった。今回の開拓史にも親族の方々が来てくれている。

天神はたくさんの方々の想いが繋がって今がある。中牟田さんも天神にとってかけがえのない大切なお一人だった。この作品を上演することで、街を支えてきた方々の想いを、しっかり伝えていこうと決意を新たにした。

2008年10月20日 (月)

全力宣伝

今日受ける取材は全部で6社。朝11時スタートで夜19時までには終わる予定。ふと制作担当の子に「取材はどうやってとるの」と聞いたら、「ひたすら営業です。手分けして電話をかけて、さらに飛び込みでいくつもの出版社にも行きました」と笑顔。

これを聞いて燃えた。僕らのためにこんなに頑張ってくれているとは!「よーし、今日もきついとは絶対いわないぞ」と誓って全力宣伝。

最終で福岡へ。もちろん風邪に気をつけて細かく水分補給をしながらマスクで防備。

2008年10月19日 (日)

Bパート最後&東京移動

今日の昼でBパート公演は終了。雄大のソラリアは、タクジの経験を積んだ上で出てくる表現とは違い、まだ若くて荒削りなところあったが、そこが魅力的だったと思う。やっちゃんのエルガーラ、コガキョのZサイドも新鮮だった。ソウタの松屋父と西鉄様も良い。実は今回一番成長したのはソウタかもしれない。演じる役者が変わる楽しさを出演者も楽しんだ。

今回はずいぶん役者が鍛わっているなとホント思う。いつもの倍のセリフ、稽古量を乗り越えしっかり役を演じているし。若手も成長した。今日で19ステージが終了。ロングランで本番をたくさん経験出来る事がいいんだろうな。

来週は変則パターンで雄大とタクジの入れ替わりのみ。なので簡単な稽古で終了。先週に引き続きボクは最終便で東京へ移動。明日はアミューズで「BORN TO RUN」の情宣活動。先週に続いて今週も休演日が東京なので全然休みがない。体調を壊さないように気をつけなければ。

2008年10月17日 (金)

口コミが一番

今日は「今日感テレビ」へ出演。担当Dは、銀河劇場のドキュメンタリーでお世話になった鴻上さん。なので安心して全てを任せる。番組では公演VTRを流し詳しくギンギラを紹介。ありがたいことだ。

さっそく今日の公演アンケートには「テレビで見て」「FMを聞いて」と言う方が。もちろん知り合いにすすめられたからという理由も。

ボクは口コミが一番だと考えているが、この口コミ効果は、信頼する知り合いから情報が入った上で、メディアから2次的に情報を得た時により効果を発揮するもの。ただメディアで露出しても、お客様に興味を持つ接点がなければ素通りするだけ。知り合いからすすめられなければ始まらない。つまり、何と言ってもまずは劇場でしっかりお客様に満足してもらう事が重要。

日々の公演はしっかり手応えを感じているので、きっと口コミ効果はあるはずだ。

2008年10月16日 (木)

出来る宣伝は全てやろう

午後から岩田屋新館前のクロスFMスタジオへ。約10分の出演。番組MCは栗田善太郎さん。栗田さんは劇団きららの公演で朗読をしたりとお芝居に縁のある方で、嬉しいことに昨日公演も観てくれているので、しっかり作品のことを語り合えた。

ボクが喋っているほぼ同時刻、イムズ前ではキャストチームが「めんたいワイド」での告知準備。

何しろ1ヶ月ロングラン。今回は、「出来る宣伝は全てする。取材も全て受ける」と決めているのだ。

大塚ムネトの不定期日記