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2008年10月22日 (水)

学校公演&ベントラーベントラーベントラー

今日から3日間は香椎高校の貸切公演。今日は3年生が鑑賞。いつも通りバス軍団で客席に出て記念写真大会から。ちょっと元気が良すぎる男子を叱りつつ(もちろん笑いの中で)観劇の心得を話す。が、暗転になった途端に「きゃー」ともりあがる、芝居慣れしていない子たち。舞台裏では仕方ないよねとみんなで苦笑い。プロローグはボクが演じる紙与呉服店の場面からなので、ざわつく空気を落ち着けるためにいつも以上に重く静かにセリフを始める。

出だしこそざわついたが、反応はとても素直。ただ、高校生にとって流通や天神のことはあまり興味がないのか、いつもなら大いに盛り上がる場面でシーンとすることがあった。これが逆に僕らは新鮮で面白かった。いつもなら拍手喝采の「ターミナルビル合体」も「シーン・・・」。これには舞台裏でげらげら笑ってしまったほど。

しかし、物語が進むに連れてちゃんとストーリーで笑ったり泣いたりと、作品世界に入ってくれたのがしっかり伝わってきた。ざわついたのは出だしだけで最後はしっかり観てくれていたのが感動したよ。

公演が終わった後に楽屋で誰かが「東京公演の時のようですね。あのときも地元ネタを知らないので出だしは静かだったけど、最後は大いに盛り上がったし」とおもしろい指摘をした。確かに反応がにていたかも。

夜は全員で「ベントラーベントラーベントラー」を観に行く。公演期間中で諦めていたのだが、ちょうど学校公演は昼だけだったので奇跡的に観に行けたのだった。いやーもう全力でふざけている芝居だった。もっと泣かしたり感動させることも出来る実力派が揃っているのに、あえてそうせずにおバカなことばかり。後藤ワールド炸裂。でもこれで良いと思う。感動大作と宣伝してたら怒るかもしれないが、ちゃんと「おバカ全力の芝居ですよ」と宣伝してたし、看板に偽りはない。清く正しくあきれるほどくだらなくおかしい芝居だった。

ウェルメイドな感動からおバカまでの揺り幅は素敵だ。

大塚ムネトの不定期日記