ようやく
今回、初心者ばかりではなく、ベテランの役者さんとも共演させてもらっている。たとえばパインズの二橋さん。楽屋で隣の席という事もあり色々と話させてもらったが、実はボクの高校の先輩と一緒に芝居をしていたという話や、東京時代の話など、どれもおもしろい話ばかり。アクティブの高田さん、現代劇場の鈴木さん、小渕さんなど、ボクより上で頑張っている人に会えたのがとてもうれしい。
しかし、ようやくテアトル系の役者さんともつながりが出来た。これが縁で何かが始まるかもしれない。恥ずかしながら、ボクはギンギラを確立するまで、外に目を向ける事が出来なかった。それどころか、周りを拒絶するぐらい自分を追いつめていた。そうしなければ周りに流されて自分の世界を表現出来ないと思ったからだ。
自分のスタイルを確立してからは、ようやく周りに目を向ける事が出来るようになった。今から思うと、周りを拒絶していたことを「もったいなかったなぁ」とも思うが、だからこそ、たどり着けたとも言えるしなぁ・・・。というわけで、今は色んなところに自分から飛び込んでいくようにしている。「自分だけで出来る表現」は見つけたので、次は「自分だけでは出来ない表現」を探しているのだ。
きっと、こうしている今も、自分の表現を探して苦しんでいる人はいると思う。自分を確立するまで孤独を選ぶのも良いと思うし、もし誰かにアドバイスを聞きたいなら、ボクで良ければいつでも答える。
横のつながりも孤独もどちらも表現者には大切な事と思うから。