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2010年1月22日 (金)

バスのふるさと西日本車体工業

西鉄の子会社で、西鉄バスの車体を作っていた西日本車体工業が8月で会社を解散するらしい。西日本新聞の記事によると「受注の95%を占めていた日産ディーゼルが、三菱ふそうトラック・バスと事業統合が決まり、西日本車体工業への生産委託が終わるから」とのこと。

この西日本車体工業の歴史をひもとくと、戦争中に福岡で作られていた幻の戦闘機「震電」につながっていく。震電というのは、本土防衛のために作られていた戦闘機で、結局完成せずに終戦を迎えた。この震電を作っていた九州飛行機の技術者が、戦後、西日本車体工業に入って西鉄バスを作るのである。

去年の夏に福岡市美術館で上演した「幻の翼 震電」を、会社がある北九州で上演したくなったよ。

取材でお世話になった方々の顔が浮かんでくる。一台ずつ手作りで仕上げていくバスの事を丁寧に説明をしてくれた方、開発中のバスシートを2脚並べて「どっちが座りやすいか」一生懸命座り比べていた方・・・。バスを愛する方々の情熱で一杯の会社だった。 

大塚ムネトの不定期日記