« 2010年7月 | メイン | 2010年9月 »

2010年8月

2010年8月30日 (月)

BSの番組収録&畑澤さん

実際に観た4校の生徒達とスタジオトークを収録。途中、各高校の公演も観ながらなので収録は昼から夕方まで。

顧問の先生方は、演劇活動されている方も多く、合間でいろいろ話を聞く。何年か前に同じBSの高校演劇の番組で見た「修学旅行」を見て以来、注目している青森の劇団、なべげん主宰の畑澤さんも顧問としてきていたので、収録の合間はずっと畑澤さんと喋っていた。教育の現場にいながら表現を支えているのが、とても素敵で意味のあることだなと思う。

驚いたのは「芝居がいいので今後も続けて欲しいな」と思った生徒がほとんど卒業したら演劇をやめると言っていたこと。高校演劇というのは、本当に青春の1ページという事か。全国大会まで来た子たちなので、達成感があるのかな。

2010年8月29日 (日)

全国高校演劇コンクール

昨日から東京に来て、国立劇場で全国大会上位4校の舞台を観る。恐ろしいぐらい面白い。若手の有望劇団としてお金を取っていいんじゃないかと思うほど。

宿泊はお馴染み福岡会館。ここから劇場までは歩いて5分。しかも国会図書館もすぐそば。大半の時間はホテルの部屋にこもって脚本を書き、芝居を観るときだけ外に出る生活。

演劇どっぷりな日々。

2010年8月22日 (日)

伊藤英子さん永眠

嘉穂劇場の劇場主だった伊藤英子さんが亡くなった。今日は僕と英子さんの思い出を。

嘉穂劇場での公演が決まり何度も打ち合わせで劇場に通ったが、なかなかお会いする機会がなくて、あとまだまだ恐れ多い気もして、「いつか会いたいと」ずっと憧れていた。

いつだろうかと楽しみだった英子さんと最初の出会いは、残念ながら水害の時だった。英子さんは、劇場の歴史に比べればまだまだヒヨッコなぼくに、「公演が中止になって御免なさいね」と、泣きながら何度も頭を下げられて・・・。悲しい出会いだった。

その後、何度か片付けの手伝いで劇場に行って、ようやく普通に挨拶させてもらえるようになったボクら。英子さんも、復興に向けて気合充分という感じだった。

そして、復興式典の日。素敵なワンピース姿の英子さんは「こんな服を着るのは照れくさいねぇ」とニコニコ笑っていて、僕はそれが嬉しくて、一緒に笑った。本当に嬉しかった。

一番印象に残っているのは、ボクらが劇場で公演準備をしていた時のこと。英子さんは、手にフキンを持って、いつも劇場のどこかを磨いていた。ある時は階段の手すり、ある時は花道、復興した劇場を、なんとも愛おしそうに磨く英子さんの姿は忘れられない。

公演が終わった後、はじめて「座長!」と、声をかけられた時は嬉しかった・・・。

ご冥福をお祈りします。

2010年8月17日 (火)

某流通店の事務所にて、ギンギラとのコラボイベント打ち合わせ

まだ情報公開前なので名前は出せないが、ついにあのお店とのコラボ企画が実現する。

今日は天神の事務所で打ち合わせ。

ギンギラ初の画期的な企画もあるので、ぜひ期待していてほしい。ああ・・早くお知らせしたい!情報解禁は9月中旬ぐらいかなと。

2010年8月11日 (水)

いろいろ検討

昼から市民会館についての第一回目の会議。半分ぐらいは知っている顔で安心したせいか、調子に乗って喋りすぎたかも。

夜は長谷川先生のアトリエで、先生の原案を元に僕が書き上げた脚本の検討。時代ならではの言い回しをどこまで残すべきか、どのぐらい明治の世相を解説するか、あれこれ悩む。

しかし、この悩むのが楽しくもある。何と言っても、地元の方がほとんど知らない音二郎の事を芝居に出来るだけで幸せなのだ。

ちなみに「時代の言い回し」を一つ紹介すると、明治の頃は芝居の事を「しばや」と呼んだりもした。音二郎の舞台を見た観客役に「こんなしばやは観た事がない!」と言わせているのだが、これだって悩むところ。「しばい」か「しばや」か。たった一つの言葉だけでもこうなのだ。

全て考証にこだわって伝わらないのでは困る。説明だらけでもしらけるし。時代考証をふまえた上で、現代風に伝わるようにしようかと。

2010年8月 9日 (月)

ゲキシネトーク

午後から福岡市文化振興課の方と会う。市民会館の今後を考える委員になったので、その打ち合わせ。

続けてゲキシネトークの打ち合わせ。高校演劇部の遠い先輩という事で対談が決まった、いのうえひでのりさんと会う。今日が初対面。これまでに会う機会がありそうでなかったのだ。

トークは30分。同じく演劇部後輩に当たるガラパ川口が進行役となり、3人で懐かしい話など。と言うか、大半が、小学生みたいなおバカ話だったような・・・。

それにしても今年の夏は高校演劇に縁があるなぁ。

2010年8月 3日 (火)

音二郎に集中

ここ数年、同時進行で仕事をしてきた。たとえば、午前中はAを書いて午後からBを書き、夕方からCの稽古をして、夜にDを考え・・・と言うような日々。

いつの間にか、この4,5本同時進行が当たり前になり、やばいと思いながらも走り続け、ついにこの春倒れてしまった僕。

その反省もあって、今は音二郎の脚本だけを書いている。寝ても覚めても音二郎のキャラたちと会話する日々。久々に、一つの世界に集中する幸せな日々。

2010年8月 1日 (日)

高校生の演劇講習&9月にBS2で高校演劇の番組出演

演劇講習会2日目。会場である修猷館高校の体育館には、歴代学校長に並んで金子堅太郎の写真も。僕は「12月の音二郎に、しっかり出てきますので」と写真に話しかけたよ。

昨日からの講習は、タクジをリーダーにソウタとアッキーがサブで頑張っている。今日の僕の出番は午後の脚本講座。全員に、短編「女ビルの一生」の脚本を配ってから、スクリーンで実際の舞台を見る。その後、改めて映像を見ながら場面の説明。細かく一時停止をしながら、演出手法、脚本構造、など手の内を全て話す。かなり本格的な脚本演出講座。顧問の先生方が一番熱心にメモをとっていたような。

最後の発表会では、初舞台の1年生が多いせいか、ちょっとしたハプニングでも会場が沸く。しかし、何度かは「きちんと表現として成立した瞬間」があり、とても素敵な、嬉しい出来事だった。

何だか今年は高校演劇に縁があるようで、9月には全国大会ベスト4の生徒たちの舞台を見て、対談する番組に出演する。とても楽しみ。

NHK衛星第2(BS-2)「青春舞台2010」。9月5日(日)13:00~18:10(5時間10分)。MCはしのえみ、ゲスト、江本純子(劇作家・演出家・女優/毛皮族)・大塚ムネト(劇作家・演出家・俳優/ギンギラ太陽’S)

大塚ムネトの不定期日記