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2010年12月

2010年12月26日 (日)

テオ・ヤンセンが大人の科学に登場!凄すぎる!

来年1月発売の大人の科学30号は、テオ・ヤンセンの「ミニ・ビースト」が付録。HPでこの付録の動画も公開されているが、これが素晴らしい。造型心が激しく反応。

大人の科学 http://otonanokagaku.net/magazine/vol30/index.html

テオ・ヤンセンはオランダの芸術家。風などの自然の力だけで、まるで生き物のように動く立体造形物で知られている。今回の大人の科学付録も監修したとのことで、だから見事な動きなのだなと納得。速攻アマゾンで予約しちゃったよ。それも2冊。なぜ2冊かというと、改造して2つをつなぐため。

「ああ、早く作りたい・・・」。

と、この燃え上がる期待感を支えに、脚本作業の追い込み中。今回の「脚本をがんばる目の前にぶら下げたニンジン」は、テオ・ヤンセンで。

2010年12月22日 (水)

今日の西日本新聞朝刊で

2010年の振り返り、中洲次郎さんの音二郎観劇コラム、プロデューサーの紹介と、朝刊3カ所にギンギラが登場。中洲次郎さんのコラムは、芝居の構成、キャストのことなど、限られら文字数の中で見事に語ってくれていて読んでいて嬉しくなった。

ほかにも、朝日、読売などの劇評でも音二郎が好評で本当に嬉しい。3年がかりの新作だったし、地元力を結集した公演だったので、みんなへの責任も果たせたかなと。なにより、音さんのことをたくさんの方に知ってもらえてよかった。

擬人化ではない芝居(ちょっとキャラも登場したけど)での評価なので、作家としても励みになる。まあ、その分本当に大変だったけど・・・。公演については、ドキュメンタリーと劇場中継があるのでお楽しみに!

2010年12月21日 (火)

2月稽古初日

音二郎からわずか一週間でガッツリ新作を持っていったので、みんなが喜んでくれた。これで徹夜の疲れは吹っ飛ぶ。さっそく読みあわせ。

新作の場合、最初に脚本を読むみんなが「一番最初のお客様」。なので、笑いが絶えない読みあわせに、ホッとして嬉しくなる。久しぶりの瀬戸さん、「非売れ」の田坂、「ぎゃ」の中村、三坂、そしてほぼレギュラーの雄大も初日からしっかり参加してくれて楽しく読みあわせ。

読みあわせの後は、後半の展開を説明。あまりにも壮大でおバカな展開なので、みんなも驚いていた。これまたいい感じ。

すっかり新作なので、年末は急きょ「年忘れ脚本大会」を開催することに。

2010年12月20日 (月)

明日の稽古初日に向けて絶賛書き直し中。ほぼ新作に!

10年前に上演した「地上最大の作戦」の物語は、「1号線の新人」「完成前の3号線たち」「当時の流通事情」という3つのエピソードから出来ていた。

今回の脚本作業で、3号線は完成後の苦戦する姿に、流通は2011年の最新流通状況に書きかえた。当然、そこにつながる1号線のエピソードも増えている。というわけで、ほぼ新作になりつつある今日この頃。

「なりつつある」とまだ進行形なのは、音二郎をがんばってくれたメンバーに、活躍する場面を書き足す決意をしたから。15日の話を聞いて燃えているので、もうバリバリ書き直し中。全体の物語構成を再度調整し、徹夜で何とか半分ぐらいまでを書き上げる。

明日の稽古場が楽しみ。

作・演出として役者に出来ることは、面白い芝居を作り、それに参加してもらうこと。結果的にお客様にとっても「より面白い新作」となるわけで、みんな大喜びでしょ。

2010年12月15日 (水)

ギンギラ会でさらなる書き直しを宣言

ギンギラメンバーで集まって今年の振り返りなど。途中ジャンジャンに移動してごはん会。音二郎を支えてくれたみんなをボクが招待。博多座はたくさんの方々に支えられた公演だったが、ボクの表現スタイルを一番わかってくれているのはギンギラメンバー。それぞれが、役者としてだけでなく、裏方としてもしっかり支えてくれていた。もう感謝感謝なのだ。

今日は存分に飲んだり食べたりしてもらいながら、それぞれの話を聞く。で、話を聞くほどにボクが思っていた以上に支えてくれていたことを知る。

「よし、2月公演では、それぞれの活躍場面を増やすぞ」と、さらなる書き直しを心に誓った。もちろん、みんなにも「期待してくれ」と宣言。

2010年12月14日 (火)

たまっていたドラマ見まくり祭

海外ドラマ「LOST」と「HEROES」を最終回までまとめて見る。ふー、「バトルスターギャラクティカ」も終わり、ついに「LOST」と「HEROES」も終了。ずっと見ていた海外ドラマが相次いで終了なのは寂しい。

「LOST」は途中でロストしかけた時もあったが、たまたま見たシーズン4の第77話「定数」というエピソードに感動し、改めて見るようになった作品だった。タイムスリップ物が好きだったら、この「定数」はオススメ。登場人物が、機械を使わずに感覚的に時間を超えてしまうところから始まるとってもロマンチックな作品。ボネガットの原作を映画化した名作

「スローターハウス5」や、今は亡きクリストファー・リーブが主役の「ある日どこかで」に負けない名作。で、「LOST」の最終回。まあ覚悟はしていたが、やはり全部の謎は解明されなかった。でも、謎が全部わからなかったことより、毎週毎週「この先どうなるんだ」とワクワクしていた時間が無くなることが残念。謎については、脚本家が資料として使う「設定資料」がアメリカで出版されるようなので、この日本語版を待つか。残念といえば「HEROES」。

途中でマンネリ化し低視聴率に苦しみ、打ち切りのような最終回。シーズン1、2は面白かったけどねぇ。

一応新しく始まった「フラッシュフォワード」と「フリンジ」を見ているが、さて面白くなるか?

2010年12月13日 (月)

音二郎クールダウン

事務所に頼んで今日はオフにしてもらい、朝から静かに過ごしていた。昨日の今日なので、ボンヤリしていても、ふとセリフが出てくる。出てくるセリフに身を任せて場面を振り返り、しみじみ。

芝居を反芻するというか・・・。

昼過ぎぐらいから、今度は全然違うキャラが頭の中でしゃべり出す。昨日まで音二郎で一杯だった脳みそが解放されたからだと思うが、次の芝居に出るキャラや、全然関係ないキャラが次々妄想の中に登場。

作家によって「調子が良くなる日」は色々だと思うが、実はボクの場合は、「公演が終わった翌日」が一番調子いい。公演が終わった解放感、次の企画への期待と、脳みそがのびのびしているんだろうと。

というわけで、夕方には2月公演の脚本作業を再開。音二郎と同時進行で書いていたのだ。来年2月も無茶なことをしますよ!

2010年12月12日 (日)

初日で楽日

さあいよいよ今日が来た。いつもの「時間差3年計画」なので、これだけをやっていたわけではないが、やはり今日で一区切りかと思うと、気合が入る。

1回目は11時から。9時に小屋入りしてすぐに着替えて準備に取りかかる。バタバタではあったが、少しでも時間が出来ると、ステージに飛び出していってセリフと動きの確認。ストレッチをしたりとか、とにかく「博多座の空間に馴染むため」にステージ上で過ごす。そして、これから自分が演じる空間なのだと、「博多座全体に自分がひろがっていくイメージ」を固めていく。

そして1回目がスタート。ハプニングも色々あったけど、それぞれが存分にやってくれていた。博多座で、これだけの大騒ぎが出来るなんて本当に楽しい。

あっという間に2回目もスタート。場面ごとに「ああ、もうこの場面を演じることはない。よし、悔いなくやるぞ!」と、気持ちを上げすぎるのではなく、トコトン研ぎ澄まして、稽古で積み重ねた結果を出していく。

そして幕。

緞帳が閉まった後、全部出し尽くした疲れと、総勢200人近い座組への責任からの解放、音二郎さんのことを作品に出来た喜び、何だか、色々なモノが混じって、長谷川先生と手を取り合って泣いてしまった。

一緒にがんばってくれた出演者、スタッフ、関係者の皆様、そして観に来てくれたお客様、本当にありがとうございました。

2010年12月11日 (土)

限られた条件の中で、精一杯の大暴れ

朝からキッカケあわせの続き。伊集院さん、日下部君、そして舞監の金森さんがテキパキ進めてくれる。ボクは役者に集中して、早替えの段取りや、登場場所の確認など。

何と言っても初っぱなの登場は、「舞台中央の宙づり」からなので、確認は重要なのだ。脚本の第一稿では、ボクが演じる「あの世から戻ってきた音二郎のオバケ」が、花道の上を宙乗りで登場と書いていたのだが、もちろん予算などの諸事情でこれはすぐにボツ。代案として実現したのが、「舞台中央から白いブランコに乗って降りてくる」という演出。自分で脚本に書いたクセに、これが滅茶苦茶怖い。オープニングで緞帳が開いてボクが下りてくると言うことは、「緞帳より上」にスタンバイしないといけないわけで・・。

まず、舞台上に降りてきているブランコに乗って、客席から見えない高さまで引き上げる(高さは4階建てぐらいある!)。もちろん衣裳の下には安全ベルトをして、ボクの体はワイヤーで固定されているんだけど。手は汗でびっしょり。

これも全ては、つかみのため。今回の芝居のつかみは、本当に命がけ。

でもこの宙づりなんて一瞬のこと。そこから先が怒濤の転換。100人ぐらいが一度に暴れる第1場、鹿鳴館のダンス、50人ぐらいの子ども達によるオッペケペーの合唱などなど・・・てんこ盛りなのだ。

しかも休憩をはさんで90分と80分なので、いつものギンギラだったら芝居2本分の分量。ほんとえらいことになっている。

夕方から予定通りにゲネ。何人か衣裳の早替えが間に合わないところがあり、どれもボクが直前に出でているので、ボクのセリフを増やしてつなぐことに。明日の本番では、ボクの長ゼリフが、4カ所ほどフリートークになる。噛まないようにしなきゃ。

2010年12月10日 (金)

いよいよ博多座

朝9時から小屋入り。役者はそれぞれ、1階から5階までの楽屋へ。ボクは舞台上手そばの楽屋へ。高田先生、鈴木さん、二橋さん、山下君、雄大が同室。まあどうせ演出なので、ほとんど楽屋にいる時間はないけど。

午前中で照明を仕込み、続いて大道具を第1場から舞台に飾っていく。全部で30以上の場面があるので、この確認だけでも大変。さすがなのが博多座の大道具さん達。普段は歌舞伎や商業演劇をこなしているだけあって、テキパキと見事な動き。約20人ぐらいのスタッフが、ベテランチーフの指示で次々場面を作っていく。

で、このベテランチーフが職人さんでとても素敵なのだ。父親が建築業だったこともあり、昔から職人さんと一緒にいるのが好きだったボクなので、もう安心して全てをこの方に任せていた。このチーフはとても律儀な方で、ボクなんかよりも経験と知識も豊富なのに、何かあると、必ず「演出、ここはどうしますか?」と聞いてくれる。ボクが具体的に答えられない時は、「こうしてみたら」とすぐにアイデアも出してくれる。まさにたたき上げの職人。本当にボクはこういう職人さんを尊敬する。今回大ファンになった。

夕方からはキッカケあわせ。今回は演出部ということで伊集院さん、日下部君に、進行をまかせる予定だったが、時間が読めないので、とりあえず最初はボクの指示でスタート。何とか10場面ぐらいまでは出来たかな。後は明日の午前と午後で残りの20場面のキッカケあわせをして、夜はゲネの予定。

退館後にアクティブの事務所で、演出部で明日の作戦会議。明日からは、伊集院さん、日下部君に進行を任せて、ボクは役者に徹することに。

大塚ムネトの不定期日記