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2010年12月11日 (土)

限られた条件の中で、精一杯の大暴れ

朝からキッカケあわせの続き。伊集院さん、日下部君、そして舞監の金森さんがテキパキ進めてくれる。ボクは役者に集中して、早替えの段取りや、登場場所の確認など。

何と言っても初っぱなの登場は、「舞台中央の宙づり」からなので、確認は重要なのだ。脚本の第一稿では、ボクが演じる「あの世から戻ってきた音二郎のオバケ」が、花道の上を宙乗りで登場と書いていたのだが、もちろん予算などの諸事情でこれはすぐにボツ。代案として実現したのが、「舞台中央から白いブランコに乗って降りてくる」という演出。自分で脚本に書いたクセに、これが滅茶苦茶怖い。オープニングで緞帳が開いてボクが下りてくると言うことは、「緞帳より上」にスタンバイしないといけないわけで・・。

まず、舞台上に降りてきているブランコに乗って、客席から見えない高さまで引き上げる(高さは4階建てぐらいある!)。もちろん衣裳の下には安全ベルトをして、ボクの体はワイヤーで固定されているんだけど。手は汗でびっしょり。

これも全ては、つかみのため。今回の芝居のつかみは、本当に命がけ。

でもこの宙づりなんて一瞬のこと。そこから先が怒濤の転換。100人ぐらいが一度に暴れる第1場、鹿鳴館のダンス、50人ぐらいの子ども達によるオッペケペーの合唱などなど・・・てんこ盛りなのだ。

しかも休憩をはさんで90分と80分なので、いつものギンギラだったら芝居2本分の分量。ほんとえらいことになっている。

夕方から予定通りにゲネ。何人か衣裳の早替えが間に合わないところがあり、どれもボクが直前に出でているので、ボクのセリフを増やしてつなぐことに。明日の本番では、ボクの長ゼリフが、4カ所ほどフリートークになる。噛まないようにしなきゃ。

大塚ムネトの不定期日記