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2011年5月 1日 (日)

G.Wは「活字の世界へ」

去年倒れて思ったのは、「忙しい時こそ、きちんと休まないといけない」と言うこと。ぶらりと旅に出れたらいいが、諸々準備があるのでそうはいかない。で、せめて今日一日だけは完全オフに。

早朝に目を覚まして、たまっていた本を次々読む。実際の旅に出れなくても、活字の世界をフワフワする作戦。

まずは「史上最強の内閣(小学館)」。東京の内閣は2軍で、実は本当の内閣が京都にあるというエンタメ小説。小説では「ある外交問題」に焦点が置かれていたが、他の問題もぜひ解決して欲しいなぁと、読みながら別の物語を妄想しつつ。楽しい政治シミュレーション。

次がベストセラーの「デフレの正体(角川書店)」。著者の藻谷さんとは、福岡市の都心構想委員会の時にご一緒していて、その時も着眼点が面白い発言をされていた。この本でも、そもそもなぜ景気が悪くなっているかについて、公に発表されている統計資料を基に、わかりやすく面白い切り口で紹介。楽しい経済解説。

活字の旅の締めくくりは、「海に沈んだ町(朝日新聞出版)」。大好きな三崎亜紀さんの短編集。いつもそうだけど、現実から独自の世界に進む物語が楽しい。昔から三崎さんの作品を舞台化したいとの思いがあるので、今回も、「舞台で上演しているイメージ」で読む。地震のことがあったので、表題作にはドキッとしたが、もちろん地震よりも前に書かれた物語で、この悲しい偶然はご自身もショックだったのではないだろうか。最後の作品「ニュータウン」では、重要な役どころの登場人物が「大塚」と言う名前で、いよいよ自分が演じている舞台を妄想。今回も存分に三崎ワールドを楽しんだ。

三崎さんは4月公演にも来てくれていたようで、この「何となくつながっている感じ」が嬉しい。でも、出来たら直接会って色々話したいところ。

大塚ムネトの不定期日記