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2011年7月17日 (日)

「スタンフォード白熱教室」と「思考の整理学」

NHK白熱教室シリーズ。録画していたのをまとめて見る。今回はティナ・シーリング先生の「起業家のための発想力を磨く」授業。

発想力は持って生まれたもので、あとから身につけられるのかなと半分疑いながら見たが、ワークショップを中心とした授業は、とても楽しく、学生達が、どんどんアイデアを出すようになっていく過程に驚く。

基本はグループワーク。ある日の授業では、まず「最高の家族旅行プランを考える」と言うお題が出る。そして次に「最低の家族旅行プランを考える」となり、それぞれのグループで「嫌な旅行プラン」を考える。例えば「タイタニック号で遭難する旅行」とか。

で、それぞれのプランが出来たところで、なんと「最高の旅行プラン」は捨ててしまい、「最低の旅行プラン」を、別のグループと交換するのだ!ここからが白熱授業らしいところで、別のグループから渡された「最低のプラン」を、「工夫して最高のプランに変えろ」と言うお題が出る。

それぞれのグループは悩みながらも、最低のアイデアを最高にしようと話し合う。結果、タイタニック号で遭難する最低の旅行は、「歴史を体験するバーチャルタイタニックの旅」というワクワク企画に変わり拍手喝采。

これは、「どんなに一見ダメな案にもアイデアの種があるのだ」というのを経験する授業。他にも、「アイデアは煮詰めずに、人にどんどん話し変化させよう」とか、様々な発想の仕方を学んでいく。

「思考の整理学」とう本があるが、この本にある発想法との違いが面白い。こちらには「アイデアは人にうかつに話すな」なんて書かれているし。この違いは、「一人の天才がいなくても集団で乗り切る作戦の米国」と「職人的な一人の天才が活躍する日本」という感じかなと。

アニメで言うと、あっという間に強力なコンテンツとなったピクサーと、後を継ぐのが難しいジブリの宮崎駿というか。

大塚ムネトの不定期日記