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2011年9月

2011年9月30日 (金)

具体的な制作過程

ギンギラ映画の記録その2。今日は具体的な制作過程について。

■舞台素材を再編集と言う案も 一時は、舞台素材を再編集しようかとの案も出た。手間もお金もかからず一番簡単な方法だからだ。しかし、約70分映像を45分に編集するのはかなり無理がある。ギンギラメンバーとも話し合って、公演と重なって大変だけど、きちんと作り直そうと決まった。

ギンギラの舞台を観てこの映画を観た方は、そのままやっていると感じるかもしれないが、実はかなりの部分に手が入っている。暴走する新幹線が一人減っているし、サブストーリーも減らしている。さらに3月11日の地震以降に書き足した部分もある。

まあ舞台版と違和感なく観てもらえていると言うことは、短く編集した部分の違和感がないと言うことだろうから、これは良しかと。

■子どもたちが演じる新幹線を登場させたのは ボクが小さい頃見ていたウルトラマンや仮面ライダーには、大人の登場人物に混じって活躍する「子ども隊員」がいた。自分と同世代の登場人物が物語で活躍することが、嬉しくて、羨ましくて、より作品世界に入り込むキッカケとなった。

その思い出から、映画を観る子どもたちが「物語に入り込むキッカケになってくれれば」と願い登場させたというわけ。来場した子どもたちに新幹線お面を配ったのも体感してもらいたいから。

さてさて、この週末は何人の子どもたちと出会えるだろうか。

2011年9月29日 (木)

上映続行!

残念なことだけど、第一週での打ち切りを覚悟していた。「観てもらえれば喜んでもらえる作品」と言っていても、観てくれなければ終わるのが興行の世界だし・・・。

が、嬉しいことに「引き続き上映する」との連絡があった。ワーナー側も、「見終わった方の反応の良さと「親が子供にみせてあげたい良質な演劇の映画」である」との判断をしてくれていて、引き続き頑張ろうとなったのだ。

地元での興行を少しでも盛り上げるため、週末はイベントをすることに。

2011年9月26日 (月)

観てもらった方には好評なのだけど・・・ギンギラ映画苦戦中

子どもたちにギンギラを体験して欲しいとの思いで作った映画だが、23日からの全国公開でかなり苦戦している。東京でおこなわれた一般の親子100人を集めた試写会では、90%以上の方が面白いと言ってくれて、作り手としてはホッとしていたのだが、現実はきびしい。

一般公開でも観てくれた方には好評なんだけどねぇ。

演劇の世界では多少なりとも知られてきたが、一般の方々になかなか演劇が伝わらないようで。思えばギンギラの芝居も、「見てもらえれば面白さをわかってもらえるんですが・・・」と口コミを重ね、14年かけてようやく今に至っているわけだし。

さらに今回の映画は、「子どもたちのため」と言うのが一番なので、ギンギラファンの大人の皆様には、「子ども向けなら行くのはどうしようかな」となったかも。うーん。

これまで色々な事に挑戦してきたギンギラ。どの出来事も正直に公表しているので、この映画についても成り行きをこの日記に書こうと思う。

■映画の話は3年前から 「ギンギラで映画を作らないか」との話をもらったのは3年前。楽しそうだなとは思ったが、「ギンギラをどう映像化するのか」と言う一番大事な部分がうまくイメージできず、話がずっと止まっていた。

わざわざ「舞台のような映画」を作るくらいなら、舞台を見てもらうのが一番だし。

NHKやポンキッキで放送した「ひかり侍シリーズ」は、時代劇という設定を加え、実際の小倉城や肥前夢街道など、「画力のある場所」でロケをすることで、舞台とも違う映像独自の世界を作り、「映像でしかできないギンギラ世界」を構築した。1話5分に過剰に情報と音楽を詰め込み、密度も増している。と、一話5分の短編でも、慎重にいくつもの作戦を立てて作り上げているのだ。

「では長編映画でのギンギラらしさとは何か?」。

これが自分の中で見つからず、映画の話は、その後2年間ずっと宙に浮いたままだった。そんな時、もう一つの映画会社が話に加わり状況が変わることになる。

■「小さな子どもたちのための45分」という企画 長編映画化への意味をうまく見つけられず、舞台作りで忙しくしていた時、ワーナーマイカルで上映する「小さな子どもたちのための45分程度の短編映画」という話が持ち上がった。

電車祭のイベントやどんたくなど、子どもたちの反応がとても良く、いずれは子どもたち向けの作品にも挑戦したいと思っていたボクは、ようやく映像化する動機が見つかった。ギンギラ公演では未就学児童の入場を断っているので、体験できない子どもたちになら「舞台のような映画」を見てもらう意味があると思ったのだ。

今日はここまで。次回は、制作過程について具体的に書こうと思う。

2011年9月24日 (土)

口コミをヨロシクです!

試写会から始まり、初日、2日目の挨拶と、ボクらが登場した回は、本当にたくさんのお客様。これ嬉しかったなぁ。

しかし、一地方劇団の作品を、全国60カ所で公開とは、かなり思いきったというか・・・チャレンジというか。演劇を知らない方もたくさんいるわけで。「あれ映画館貸し切りだぞ」と言う、切ないこともあるかと。(もちろんあって欲しくはないですが・・・。)

とはいえ、いまだお会いしていないお客様に出会うチャンスをもらえたことはとても嬉しく、今回の企画を実現させてもらった関係者の皆様には感謝感謝。

どうか嬉しい出会いがありますように。

そして、観て頂いて面白いと思ってくれたあなた、どうか宣伝をよろしく!ギンギラは「観てくれたお客様の口コミ」に支えられて活動していますので。 

2011年9月23日 (金)

映画の公開と東北新幹線

今日からギンギラ映画が公開。ボクらが挨拶をした回はどこもたくさんのお客様が待っていてくれて感激する。

嬉しい驚きだったのは、今日23日が、東北新幹線の完全復旧した日だったこと。

新幹線で日本がつながる物語の公開と、実際に復旧して新幹線たちがつながった日が同じだなんて、物語と現実のリンクが嬉しい。

2011年9月 5日 (月)

西鉄本社にて復興支援ボランティアの取材

映画の関係者試写会で、竹島社長からボランティア活動の話を聞いた。なんと、西鉄の社員さんたちがバスで復興支援に行っているとのこと!

東北に走っていく西鉄バスを想い、胸が熱くなった。

上映前の短い時間だったので「また改めて聞かせて下さい」となり、今日の取材へ。現地へ視察に行った竹島社長、ボランティア隊の団長だった戸田総務部長、戻ったばかりの藏田係長の3人に、それぞれの体験した話を聞かせてもらう。貴重な時間、ありがとうございました。

11月公演で、取材で聞いた話をぜひ紹介したいと思う。

2011年9月 4日 (日)

箱買い

箱買いというと、この日記では食玩コンプリート作戦の話が多かったが、今回買ったのは、炭酸水。

去年、セブンイレブンで「水と二酸化炭素だけで作りました」と書かれた炭酸水を飲んで以来、すっかりハマっているのだ。500mlで88円と安いし、何より砂糖が入っていないからガブ飲みしても糖分の心配がない。味も、飲む前は物足りないような気がしていたが、「喉越しの爽快感」は良い。

その後、各社から出ている商品を色々味わい、今は「アサヒ・ウィルキンソン」をお試し中。

2011年9月 2日 (金)

DM無事入稿&たまっていた本

昨日で情報確認を済ませ、こまかな修正(文字サイズの微調整など)も終わり、予定通り入稿。来週末でDM作業をして、12(月)に発送予定。

映画試写会の準備もやりながらだったので、ちょっとハードだったかな。

午後からは半日休みを取ることに。家でゆっくり本を読んで過ごす。このところお気に入りの海外ドラマも無く、唯一観ているのはBSの「テンペスト」ぐらい。なのでじっくり読書。

まず読んだのは、7月に放送の白熱教室が面白かった(詳しくは7/17の日記を)、ティナシーリングの「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」。合間で「思考の整理学(外山滋比古)」も読み直して、共通点、相違点を楽しく吟味。

マンガは「3月のライオン(羽海野チカ)6巻」と「星を継ぐもの(星野之宣)1巻」の2冊。「星を継ぐもの」は、J・P・ホーガンの名作SF小説が原作。初めて読んだのは、高校時代。ストーリー、凄まじいまでの科学設定に徹夜でワクワク読んだ。小説は3部作になっているので、全てを漫画化して欲しい。大好きな作家の原作を、これまた大好きな漫画家が作品化。言うことなし。

2011年9月 1日 (木)

11月DMデザインほぼ完成&公演タイトル

おなじみ庄ちゃんのイラスト原画に着色作業をして、最終候補に残ったタイトルを入れてほぼ完成形に。まあ、入稿は明日なので、もうしばらく粘ろうかと。キャスト・制作陣に画像を送って感想を待つことに。

今回のタイトルは、「新しい店が次々誕生し、流通戦争は激しくなるが、どの店も、今回のタイトルのように頑張るしかないのだ・・・」というような意味を込めた。

ボクがつけるタイトルは、「映画タイトルや曲名をもじりつつ、ちゃんと作品世界を連想してもらえるように」と言うモノが多い。それは、普段芝居を観ない方でも、映画や音楽を好きな方はたくさんいるので、タイトルで中身への連想と親近感を感じてもらい、少しでも演劇へのアレルギーを減らしたいから。なかなか一般の方が注目してくれない演劇側が、対話を拒絶するようなタイトルをつけてもねぇ・・。まあ、これはあくまでもボクの考え方。表現に正解はいっぱいあるわけで。

「シンプル」で「ちょっと笑える」タイトルがボクの理想。

大塚ムネトの不定期日記