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2012年1月

2012年1月30日 (月)

石岡瑛子さんが死去

世界で活躍していたアートディレクターの石岡さんが亡くなった。追悼でNHKドキュメントの再放送あり。

舞台版スパイダーマン衣裳の制作現場で、予算やスケジュールに追い込まれつつも、最後まで妥協せずに世界を貫く姿勢に、自分もこうでなければと思う。

番組の最後では、「目隠しをされた馬が全力で走る感じ」と、凄まじい例えで自分の人生を表現されていた。

ちょうど脚本作業中なので、「全力疾走で書き上げるぞ」と、気合が入った。

2012年1月28日 (土)

市川春子&島田佳代

去年、作品に出会いとても刺激を受けた作家2人。

第14回手塚賞を受賞した市川春子の「虫と歌」。「感性」と「人生の営みなんだから仕方がない」というような突き放した世界観に、とても引かれる。第2作品集「25時のバカンス」も面白かった。

去年、大野城のリーディング公演「四畳半の翅音(はおと)」で出会った、劇作家島田さんの作品世界も、「生きる重力の中でもがく様」を、時には突き放しつつ、悲しいほど美しい場面ではっとさせられたりと、とても面白い作品だった。

今日の西日本新聞朝刊に島田さんのコラムがあり、自身の祖母が亡くなる話を、島田さんらしい世界観で表現してあった。読み終わったあと、しばらく余韻で楽しんだよ。

2012年1月27日 (金)

照明のアラマッキーと2人で飲む

ボクが演出をするようになって20年ぐらいになるが、そのほとんどの照明をアラマッキーに頼んでいる。いわば長年の戦友。

今日は、家飲みで鍋をつつきながら、時々トムとジェリーを見ながら(2人の共通の趣味)ゆっくり語り合った。打ち上げや飲み会はよくあるが、こうして2人だけでゆっくり飲んだのは初めてかも。

基本、ここには書けないおバカな話で盛り上がりつつ、これから残りの人生で何が出来るだろうかと、ちょっとマジ話も。もちろん、「どこまでも暴れていこう」と言うことで意見は一致。

2012年1月24日 (火)

ごはん会

今日はキャナルシティ劇場の方とご飯。ギンギラプロデューサーの堀さん、石川さんも一緒。「大人のエンタメを作ろう」とか「キャナル劇場ならではのギンギラとは何だろう」など、大いに盛り上がった。さてさて、何を作れるかな。こういう前向きな話は元気が出るね。

帰り道は、堀さんが運動がてら歩いて帰ると言うことでボクも40分ぐらい一緒に歩く。で、別れたあとに、歩いている間ずっと、ボクが喋り続けていたことに気づいた。堀さんはボクの「9月公演でやりたいこと」をずっと聞いてくれていたのだ。申し訳ない気持ちと感謝の気持ちで一杯になった。

一時期停滞していたギンギラが全国展開するまでになったのは、ボクの事務所の代表である石川さん、そして堀さんのおかげ。

19日の講演会で「お客様に喜んでもらう脚本を書く」と気合が入っているが、面白い作品を書き上げることが、ずっと支えてくれている2人にも喜んでもらえることなので、さらに気合いが入る。

2012年1月20日 (金)

絶賛脚本作業中

昨日の講演会が大好評で、その興奮に支えられて脚本作業。「純粋に物語作りに没頭出来る喜び」に浸りながら、楽しく徹夜でヘロヘロになる。

昨日の会場には、新幹線の運転士さん、航空自衛隊の方、流通関係の方など、物語に登場する側の方もたくさん来てくれていて、それがまた嬉しかった。

ウエストOBという方からは最新ウエスト社内報をもらい、記事でギンギラを紹介している事を教えてもらった。大オチでウエストが登場することを誇らしく書いてくれている記事に、ますます嬉しくなったよ。

「勝手に物語に出すとは何事か!」と怒るのではなく、楽しんでくれるなんて、いつもながら地元企業の方々は懐が深いよなーと。

2012年1月19日 (木)

ギンギラ新体制での初イベントが、この講演会で本当に良かった

夕方から福岡市赤煉瓦文化館にて講演会。限定70名様のイベントにつき入場出来なかったお客様も多数いたそうで、まずは、入れなかったお客様にお詫びを。わざわざ来てくれたのに御免なさい。

ボクは1時間前に入ったが、着いたときにはすでに会場は満員。行列が昼過ぎから出来て整理券が無くなり予定より早く入ってもらったとの事。何と東京からのお客様もいるそうで、これは「何としても楽しんでもらうぞ」と気合が入る。

講演会は、まず新体制への説明から。作・演出・かぶりモノ製作のボクが引き続き活動をするので、作品世界は何も変わらない事を話して安心してもらう。

次はプロジェクターで取材現場の写真を紹介しながら脚本作りについて解説。今回は一般のお客様が対象なので学生対象の技術論ではなく、取材での面白話を中心に笑いと共に楽しく話を進めていく。話だけでなく、かぶりモノに実際触ってもらったり、さらにスペシャル企画として、11月に上演した小ネタ集から「博多阪急ラッピングバスの叫び」を実際に演じたりもした。

小さな会場でギュッとお客様に囲まれている感じが、初期のギンギラ公演をしていた頃の空間を思い出させる。「ああ、このお客様との近さからスタートしたよなー」と、とても心地よい。お互いの息づかい迄わかる距離感が、やっぱり一番いいね。

予定の90分はあっという間に過ぎて終了。最後は出口に立って、お客様と握手をしながらお見送り。この見送りも初期のギンギラではお約束だった。「9月公演を楽しみにしてますよ」と声をかけてくれる方、手紙やお土産を渡してくれる方など、お客様からたくさんのエネルギーをもらったよ。

新体制での最初の企画が、初期のギンギラを思わせるお客様とのひとときで本当に良かった。「待ってくれているお客様がいる」これほど支えになるモノはない。

大塚ムネトの不定期日記