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2012年3月 3日 (土)

福島県立いわき総合高等学校演劇部福岡公演「FinalFantasyforⅩⅠ.Ⅲ.MMⅩⅠ」

この芝居を福岡で観ることが出来るとは、企画してくれた地元テレビ局に感謝。昼公演は「同世代の高校生たちを無料招待」、一般上演の夜は「入場料を全て寄付」と、見事な志の企画だなと。

表現者として、特にボクは街の記憶を描いているので、絶対に観ておきたいと思っていた芝居だった。高校生たちのひたむきな演技に(そして、とても訓練が行き届いている表現力に)大いに笑って、泣いた。

アフタートークで先生と生徒たちが「怒りを怒りで語るのでは悔しいし、ウソっぽくなる。だから思い切り笑ってやろうと、みんなで集団創作で出来上がった芝居だ。部活があったおかげでここまで頑張れた」と語っていたのが印象に残った。

公演後に楽屋にあいさつに行き、出演していた高校生たちに会う。当然の事ながら、そこにいたのは普通の素朴な子どもたち。しかし、どれだけのものを背負っているのだろうかと思うと、うかつな言葉はかけられないなと緊張してしまった。「良かったよ、本当に面白い芝居だったよ」としか言えなかった。

「ありがとうございます」と元気に言う彼らの笑顔は素敵だったよ。

大塚ムネトの不定期日記