« 2年後の面白企画 | メイン | ナイトシャッフル放送 »

2013年6月19日 (水)

福岡大空襲(ギンギララジオより)

今日は福岡大空襲の日。ギンギララジオでも戦争を語っているので、今日はラジオの内容をHPで紹介することに。

■ギンギララジオ 第72回放送「6月19日は福岡大空襲」より

「6月19日」は、福岡大空襲があった日です。この福岡の街も空襲で火の海となりました。ボクは、街の歴史を聞き取り取材していますが、だんだん当時を知る方も少なくなっています。

戦争を体験した方のお話は、生々しくて、胸が痛くなりますが、決して忘れてはいけない、語り継がなければならないことだと思います。今日は、あるおばあちゃんから聞いた戦争の思い出話を紹介しましょう。

「電車で移動中に、戦闘機から撃たれたお話」。

学徒動員で、親戚の女の子たちと3人、電車に乗って移動していたんだそうです。そのおばあちゃんは3人の真ん中に座り、仲良く話をしていました。その時、突然「ダダダダ・・・」と、大きな音が響きました。それは、戦闘機からの機関銃での攻撃でした。

本当に一瞬のことだったそうです。幸いにして、そのおばあちゃんは無事でしたが、その両側にいた親戚の女の子2人は、機関銃の弾に当たって、血だらけになって亡くなっていたそうです。

生き残った彼女は、車内を見て「あること」に気がつきました。それは、戦闘機からの攻撃で、銃弾が当たって亡くなった人と、銃弾がそれて助かった人が、交互に並んでいたことです。「亡くなった人、助かった人、亡くなった人、助かった人・・・」という具合に。

たまたま自分は助かった側にいたけど、ほんのちょっとタイミングがずれていたら、自分が死ぬ側だったかもしれない・・・。

そのおばあちゃんが、「戦闘機からの攻撃は、死ぬか生きるかが、交互に決まるのよねぇ・・・」と悲しそうに言ったのが、強烈に印象に残っています。「自分に銃弾が当たっていれば、自分が死んでいれば、友だち2人は助かったのに・・・」。

おばあちゃんは、ずいぶん苦しんだそうです。

「6月19日」は、福岡大空襲があった日です。今日は、あるおばあちゃんから聞かせてもらった、戦争のお話を紹介しました。

6月19日のことはずっと語り継いでいく。 

大塚ムネトの不定期日記