伊佐錦の生きる音
今は観光名所となっている発電用の取水口跡を見学してから、水力発電所の遺構へ。普段は鍵がかかっている場所に特別に入らせてもらった。直接さわって、中に入って大きさを実感して、においや空気の感じなど、五感総動員の取材。
伊佐には「東洋のナイアガラ」と呼ばれる見事な川があり、その水を利用して水力発電所が誕生した。今も水力発電所が動いているが、初代からの設備を一部受け継いでいる。この物語がなかなか素敵。
午後から市役所で市長さんに挨拶をして、焼酎「伊佐錦」の製造工場へ。ちょうど仕込みの時期とのことで、大型トラックで続々とサツマイモが工場に到着していた。
貯蔵タンクを特別に見せてもらったが、発酵して「パチパチパチ」と泡がはじける音と、焼酎のおいしい香りが、たまらない。焼酎が生きているのを実感。伊佐錦がおいしいのは伊佐の水がおいしいから。
水力発電に焼酎。伊佐の物語は、水の物語になるんだろうな。