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2015年11月13日 (金)

みんなで支えあう表現

今日のゲネプロで、初めて全キャストが集合した。それぞれ仕事を抱えている一般の方々なので、ある程度覚悟はしていたが、ここまで集まらないとは、最初ドキドキした。

しかし、日々の生活がある。「演劇最優先でバイトしてます」なんて、地方都市ではそんな贅沢は許されない。それぞれ厳しい状況の中、仕事を見つけ生活しているのだ。毎夜稽古で遅くなる事を家族が支え、職場の理解があって、市民劇団は成立する。

その現実をふまえると、何とか時間を作って集まり、必死に演じているメンバーが愛しく思えてくる。メンバーの頑張りに応えるべく「それぞれの稽古が出来る時間」と、「俳優として到達して欲しい段階までかかる時間」を、日々調整しながらスケジュールを組んだ。だって、「セリフ覚えて、はい終わり」では志が低すぎるし、「少ない時間で高すぎるハードル」はメンバーの心が折れてしまいかねないからね。

もちろん「観客の満足度」も重要。作品がお客様に響かなければいけない。俳優としての少しずつの成長を喜びつつ、お客様に届く表現までにしなければ。それは、結果的には「演じた本人の満足」にもつながる。

最大公約数を目指し、稽古スケジュールを、事務局の原田さん、演出部の島田さん、西さんと相談しながら決めていた。思えば、何をするにもこの3人で相談しながら進めていた。ボクとしては、作品が立体化するまでの全ての行程を共有することで、ギンギラの良い点を今後に生かしてもらえればという「支えたい願い」からだった。でも、いよいよ本番となった今、振り返ってみると、ボクも3人にしっかり支えてもらっていたなと。

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画像はラストシーン。「ヒノキの国」「黒ブタの国」「明治時代に出来た発電タービン」と、各場面の装置が全て登場する。大団円。

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ゲネ終わりで、ご飯の用意をしてくれているのが、とてもありがたい。ホント色々な意味で支えられている。みんなで楽しく食べつつ明日に向かうのだ!

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11日の子どもたちのリハの様子が新聞に。地元の報道の方々も支えてくれている。本当にありがたい。

大塚ムネトの不定期日記