0円生活の方法
アエラの特集記事「0円生活の方法」が読み応えがあって面白かった。0円生活というのは、つまりホームレス生活のことで、この記事では、隅田川沿いにブルーシートで建てた「0円ハウス」に暮らす、鈴木さん(59歳)と同居人のみっちゃん(52歳)の生活を紹介している。
鈴木さんはアルミ缶を集めることで生計を立てているが、いかに効率よく安定したアルミ缶集めをするかについての努力は、優秀な営業マンそのもの(鈴木さんはゴミ箱を探すのではなく、交渉することで、いわば専属取引をさせてもらっているのだ)。月の収入は5万弱。その稼ぎから、1ヶ月分(きちんと毎日三食)の食費、酒・タバコ代、銭湯代、ささやかながら競馬代、さらに毎月6000円の貯金も出来ているとのこと。
その生活は、規則正しく、秩序があり、豊かさって何だろうと考えさせられる。
道で転んだ初老の男性を助けたら、その人が洋服屋で、お礼代わりに年に一回新品のシャツをもらう様になったとか、日々の面白エピソードもちりばめてあって、本当に面白い記事だった。