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2005年7月

2005年7月10日 (日)

楽日

昨日の夜のダメだしを受ける。「昼公演の疲れ」に負けまいとして、夜公演で力んでしまったようだ。ダメだしをふまえ「テンションがスピードにすり替わらないように」気をつけて、これまで1ヶ月のあれやこれやを胸に本番へ。

今回、本当に役者に集中させてもらった1ヶ月間だった。幸せな1ヶ月だった。これから先を頑張るエネルギーをもらった1ヶ月だった。きっとまた何かを一緒に作るにちがいない1ヶ月だった。支えてくれた皆様、本当にありがとうございました。

打ち上げは、それはもうもうベロベロになるまで飲みましたよ。2次会であんみつ姫のショーを観て騒いで、そのあとは大人チームでしんみり飲んで、最後は若手に合流してカラオケ熱唱。あんなに酔っぱらったのは久しぶり。きっと周りは呆れていただろうなぁ。

2005年7月 9日 (土)

あと2日!

ただいま朝10時過ぎ、今からホールに向かうところ。今日は昼、夜の2回。あーあ・・いよいよ今日と明日で終了だ・・・。「泊ワールドの住人」として、存分に過ごしていられるのもあと3回かと思うと、とても寂しい。

この東京物語の不条理にひるむどころか、お客様を煙に巻くぐらいアイデアを盛り込んだ「泊版東京物語」は、最高にヘンテコで、素敵で、とても居心地がいい。ボクととまとママは「泊ワールド」でウキウキ暮らしている。

今回、「この3人だからこそ出来た作品」になっているのが本当に嬉しい。では、いってきます!

2005年7月 8日 (金)

「日々、全力」で上演中!

いよいよ公演が始まった。「稽古で積み重ねた事をふまえつつ、まるで即興の様に感情のキャッチボールをする」と言う、かなりスリリングで楽しい現場となっている。毎回、本当に楽しくて仕方がない。

もう、「命を削る」ぐらいの心意気で舞台に望んでいるので、終わったあとは、ヨロヨロ。家に帰って倒れる様に寝て、目を覚まして劇場に通う。芝居してるか力尽きてるかのどっちか。涙が出るぐらい、幸せな日々

2005年7月 7日 (木)

イメージは「積み重ねた上での即興」

終わってみれば段取りが違うところがいくつかあったが、「その瞬間、瞬間の感情のやりとりの結果」だから、仕方ない(もちろん、「ちゃんと稽古をふまえた上でのテンション」でやっているので、本質的な部分は変わらずにやっている)。あ、だけど、スタッフはビックリしただろうなぁ・・・ごめんなさい。

というわけで、今日も悔いなく生きた。

2005年7月 6日 (水)

初日

いよいよ初日。開演前はいつものように舞台上で集中を高めるようとするが、なかなか集中できない。かなり緊張している。「瞬間に生きるということを思った時点で、それは段取りになってしまうのでは・・・」などと何だか禅問答のような不安もよぎる。いかん、いかん、この1ヶ月やってきたことを信じなければ!

と、一瞬アワアワしてしまったが、さすがに衣装に着替えてメークをしたら落ち着いてきた。いつものアイテム「バナナ」を食べて、いざ本番。ボクは、「今日の精一杯」で生きた。果たしてお客様にはどう伝わっただろうか?

終わったあとは初日打ち上げ。ずっと禁酒していたが、乾杯の一杯だけは飲む。久々のビールがとてもおいしい。2杯目からはオレンジジュースにして、また楽日までお預け。喉を万全の状態にするためだから仕方がない。きっと打ち上げのビールがうまいはずだ。

ホールでの初日打ち上げのあとは、警固に移動してアンサンブルのみんなと語り合う。自分の失敗談など、聞かれたことには何でも答えた。せっかく参加してくれた子たちなので、何かの役に立ってくれればいいと願っている。さらにそのあとは赤坂で「大人スタッフチーム」に合流。こっちでは、今度はボクが聞く側にまわって色々な質問をする。今回の現場は本当に刺激的だ。ただ・・・さすがにオレンジジュースを飲み続けるのには飽きてしまった。

2005年7月 5日 (火)

「器用に演じるのではなく、不器用に生きる」

早めにいって楽屋で昼ご飯。すべて順調なので、ばたばたすることなく、自分の時間でゆっくりと過ごせている。これがとてもありがたい。まずは段取りを確認しながら軽く通して、いくつか手直しをしたあとゲネへ。

今回、泊君という演出家と向き合って一番もがいたことが、「器用に演じるのではなく、不器用に生きる」ということだった。稽古が始まってすぐの頃は、どこかで「演出的な自分」がいたせいか、自分の役がどうかということより、全体の中でどう演じたらいいかと、器用に立ちまわろうとしてしまう傾向があった。ブレーキではなく、大塚として間を埋めようとするというか・・・。そんなとき泊君は「それは役としての必然か」と、何度もボクに問いを返してくれた。このやりとりは、刺激的でとても有意義だった。

「役にそぐわない武器」をたくさんかまえても表現が広がったことにはならない。たとえ1個の武器しかなくても、それが役としての必然なら、それを深めていくことで表現が広がるはず。この1ヶ月、そのことだけを考えながら演出と向き合ってきた。今回、「役者に徹する」という状況にボクを追い込んでくれたことに本当に感謝している。

2005年7月 4日 (月)

いよいよ

ホールに行くと舞台が出来ていた。両側に立つ巨大な柱が、舞台をより大きく感じさせる。この「目の錯覚を利用したセット」に感動。照明も着々と準備が進み、とまとママがデザインした衣装も仕上がっていた。で、さっそく衣装の囚人服に着替えたところでショックな事がおきた。「丈を短くした囚人用ズボン」のはずなのに、短いどころか、ボクの足の長さにぴったりなのだ!うぇー・・・ボクってそんなに足が短かったかなぁ。かなり寂しい気持ちで衣装さんに手直しを頼むことに。お尻のサイズも合ってなかったし、きっと寸法が全体的に違ってたんだ・・・と思うことにして自分をごまかす。

途中、宣伝で外に出て夕方から場当たり開始。細かく確認しながら場面ごとに何度か繰り返して、アンサンブルとのタイミングも合わせていく。

2005年7月 3日 (日)

今日は最後の休み

利用者の伸び悩みに苦しむ七隈線が、「スターウォーズEP3」の公開にあわせて、ダース・ベイダーを1日駅長として登場させた。でも、いいのか七隈線?いくら人気キャラとはいえ、ダークサイドのキャラだぞ。

今度のギンギラは七隈線を主役にしてみようかな。「明るい未来のハズが、予想を裏切られて苦しみ、ついにはダークサイドに落ちてしまう七隈線」。おお、まるでEP3みたいだぞ。

2005年7月 2日 (土)

昨日は「かりん塔」で晩ご飯

昼間は家でイベントの脚本を書く。お役所のイベントなのでかなり制約を覚悟していたのだが、「どうぞ好きにやってください」と、嬉しい言葉をもらっている。とはいえ、いざ脚本として「具体的な言葉」になれば、きっと色々修正が入ってくるだろうなぁ。

稽古は夕方から。演出が遅れてくる日なので、まずはママと昨日の通しで気がついた事を色々話す。たとえば2人で向き合って話すときの距離感とか。で、いくつかでた疑問点は演出が来てから最終判断を仰ぐ。今日は、エピローグの稽古をしてから通しへ。

終わったあとは若手の子達と「煮こみ」で楽しくご飯。役者モードなので、連日夜はこうしてみんなでご飯を食べている。これが作・演出モードだと、脚本の書き直しがあるから帰るしかないもんねぇ。

2005年7月 1日 (金)

体力勝負なんだから

今日も夕方まで部分稽古をして夜は通し稽古。何だか体がキツイ。そりゃそうだ、昨日あんまり寝てないし・・・。恥ずかしながら、昨日の手応えに興奮して夜眠れなかったのだ!ああ・・・いい年してもう。「万全の体制で稽古に臨む」というのも役者の大事な仕事だというのに・・・今日も反省。気合いを入れて通しにのぞむ。

稽古が終わったあとは、とまとママの誕生会。もちろんママにはナイショの「ビックリパーティ」だった。

大塚ムネトの不定期日記