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2007年6月19日 (火)

真っ赤な月だろうけど・・・・

今日は福岡大空襲があった日。昭和20年の今日、空襲で1000人以上の方が犠牲になったと言われている。驚いたのが、正確な被害状況が調査されないまま今にいたっているということ。自分たちの街に起きた悲劇をしっかり記録していないとは信じられないが、戦争末期の混乱の中では仕方がなかったのかもしれない。

空襲が始まったと言われている時間は22時30分。毎年、この日のこの時間は、空を見上げている。同じ時間に雨が降り出し驚いたこともあった(2002年6月19日の日記を)。

今日は一日原稿を書いていたが、夕方ぐらいからそわそわして進まなくなってしまった。仕方ないので空襲の記録本を読んだり、天神開拓史を読み返したりして時間を過ごす。そしていよいよ22時30分。今年もベランダから空を見た。「そうか・・・今年は雨は降らなかったか・・・」と、また部屋に戻ろうとしたら不思議な光景が目に入った。天神方向の空に「立て細い赤い光」が現れたのだ。多分真っ赤に染まった月が雲に隠れて「偶然生まれた風景」なんだろうけど、その赤い筋は、空から降る焼夷弾をイメージさせた。

地元を題材にした芝居を作る表現者として、これからもずっと語り継がなければと今年も気合が入った。

大塚ムネトの不定期日記