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2010年6月19日 (土)

「男ビルの一生」ほぼ完成&福岡大空襲の夜

悩んでいたラストシーンを色々試す中で、ついに全員が納得するラストにたどり着いた。自分としては全然思ってもいなかった締めくくりだが、これが演じていてとても気持ちが良い。見ていた他の役者からも歓声が上がったほど。

あと、途中に「お客様を巻き込む場面」も追加して、全体がほぼ完成。約20分と短いオマケ作品だけど、盛りだくさんで贅沢なオマケに仕上がったよ。これを見てもらえれば、男ビルとして必死に生きてきた岩田屋のことをわかってもらえるはず。

稽古合間の休憩時間ではサッカーを観戦。携帯のワンセグで見るのだが、それぞれが小さい画面で必死に見ている。台数はいっぱいあるのにちっちゃい画面というのが、何だかオモロ哀しい。画面をあわせて大きくできたら良いのにね・・・。10時で稽古が終わり、帰る途中もワンセグでサッカー観戦。最後は道ばたに立ち止まって画面に集中。

サッカーも終わり一人帰る頃、ちょうど福岡大空襲の時間に。今年の天気は晴れ。天神は、どこかの店で盛り上がっていたであろう応援帰りの人々でにぎわっている。パルコとして真っ白に生まれ変わった旧岩田屋本館の前で、空襲後、全てが燃えた天神に真っ黒にすすけて残った岩田屋を思う。男ビルとして必死に生きてきた岩田屋・・・・。福岡大空襲の夜に「男ビルの一生」が完成したのも必然かな。

「ボクが岩田屋を演じますので」と心で話しかけながら、旧本館と並んで空を見上げた、今年の6月19日。

大塚ムネトの不定期日記