初日で楽日
さあいよいよ今日が来た。いつもの「時間差3年計画」なので、これだけをやっていたわけではないが、やはり今日で一区切りかと思うと、気合が入る。
1回目は11時から。9時に小屋入りしてすぐに着替えて準備に取りかかる。バタバタではあったが、少しでも時間が出来ると、ステージに飛び出していってセリフと動きの確認。ストレッチをしたりとか、とにかく「博多座の空間に馴染むため」にステージ上で過ごす。そして、これから自分が演じる空間なのだと、「博多座全体に自分がひろがっていくイメージ」を固めていく。
そして1回目がスタート。ハプニングも色々あったけど、それぞれが存分にやってくれていた。博多座で、これだけの大騒ぎが出来るなんて本当に楽しい。
あっという間に2回目もスタート。場面ごとに「ああ、もうこの場面を演じることはない。よし、悔いなくやるぞ!」と、気持ちを上げすぎるのではなく、トコトン研ぎ澄まして、稽古で積み重ねた結果を出していく。
そして幕。
緞帳が閉まった後、全部出し尽くした疲れと、総勢200人近い座組への責任からの解放、音二郎さんのことを作品に出来た喜び、何だか、色々なモノが混じって、長谷川先生と手を取り合って泣いてしまった。
一緒にがんばってくれた出演者、スタッフ、関係者の皆様、そして観に来てくれたお客様、本当にありがとうございました。