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2010年11月

2010年11月28日 (日)

実際の舞台サイズでの通し稽古

天神の某体育館を借りて「実際の舞台サイズ」での通し稽古。夕方16時に集合して、準備と部分稽古で2時間。そして18時から通し。

ある程度の衣裳、小道具などを使いながら、実際のサイズで動く。思ったより狭かったり広かったりで、戸惑う役者も。来週も実際のサイズで稽古できるので、まあ慣れるだろうと。

上演時間は、前半90分は変わらずだが、後半が劇中劇などを追加したため20分プラスの80分となった。かなりのお祭り騒ぎになりそう。

ぜひ、会場で参加して欲しい。

2010年11月27日 (土)

キャナルシティ劇場内覧会

一般公開に先がけて関係者への内覧会。入り口の上に張り出されているオープニングプログラムの看板には、来年2月のギンギラ公演も書かれている。「おーいよいよだな」と気合が入った。

マスコミ、演劇関係者がいくつかのグループに分かれて、舞台、楽屋、奈落などを見学。運営の方々はイベントやら街作りの集まりなどでお馴染みの方ばかり。だから、お初の小屋ではあるけれど、不安はない。というより楽しみで仕方がない。

博多座もそうだけど、良い小屋だなぁと。

2010年11月24日 (水)

久々の休みは本と映画で

午前中にかかりつけの耳鼻科へ。公演前の定期検診というか。悪くなってから行くのでは遅いのだ。さすがに連日の稽古で酷使しているので、声帯が少し腫れぎみとのこと。「声帯を休ませるのが一番」なので、今日は一日家で静かに過ごす。

誰にも会わず誰とも喋らない日。こうして一人で過ごすのは本当に久しぶり。読書と映画に一日浸る。

まずは読みかけだった、朝日文庫「原節子 あるがままに生きて」を読む。東京物語のヒロイン原節子の発言を集めた本。本の帯に書かれた「好きなもの、まず読書、次が泣くこと、次がビール、それから怠けること」という彼女の言葉にひかれて買った本だった。彼女の発言を読むと、時代やまわりに流されずに、自分をしっかり持った女性だったんだなぁと、じみじみ。

次はマンガ大賞を取ったお風呂マンガ「テルマエ・ロマエ」の第2巻。1巻目で展開のパーターンが出来ていたので、マンネリを心配したが、取材と自信に裏付けされた「媚びないネタの選び方」に好感。月刊連載なのが質を保つには良いんだろうけど、読者としては早く読みたいとの思いも。「早く、でも良い作品を」というのはワガママなんだけど。

あとマンガの楽しみは、12月発売の「宇宙兄弟」12巻。宇宙飛行士を目指す主人公の成長物語と、設定は特殊だけど物語は見事に普遍的。

楽しいのが、サンデル教授の「これから「正義」の話をしよう」という本。これ、番組もずっと見ていて、東大でのスペシャル講義、インタビューもチェックするぐらい気に入っている。問題は、気に入りすぎてなかなか読み進めないこと。サンデル先生の出す「多数を助けるためなら少数は犠牲になって良いのか」という究極の問題が面白くて、「これが物語の展開の途中だったら、さてどう進めるか」と、脚本家モードで延々と楽しく考えてしまうのだ。

一日無言で楽しく過ごした今日の締めくくりは、元気が出る映画「パイレーツ・ロック」。ロック音楽のラジオ放送が制限されていた1960年代のイギリスで、24時間ガンガンにロックを流しまくる海賊放送局を舞台にした物語。全編に流れる名曲、ちょっと下品だけど笑えて泣けるエピソードの数々。出ている役者も良い。いつかは終わるお祭り騒ぎを、だからこそ全力で楽しむオヤジDJが泣ける。ちょっとベタな部分もあるが、欠点までひっくるめて全部お気に入り。もう何回見たことか。

「ブルースブラザース」に負けないぐらいお気に入りの「パイレーツ・ロック」。

2010年11月20日 (土)

明日は後半通し稽古&泣く泣くカットした場面

今日は後半部の残りを稽古。明日の後半部の通しに向けて場面の確認。

今回の芝居をざっと解説すると、前半部は林雄大を主役に、若き音二郎が、自分の生き方を見つけていくところを描く90分。15分の休憩をはさんでの後半部は、ボクが晩年の音二郎を演じて、実際にやった活動を紹介していくダイジェスト的展開の60分という構成。

晩年といっても音さんは47歳で亡くなったので若いのだが、やったことの量が半端ではないので、後半部もてんこ盛り。今回は、数あるエピソードの中から、「シェークスピアに挑戦したこと」「児童劇を日本で最初に上演したこと」「西洋式の上演方式を取り入れたこと」などを紹介している。当時上演したであろう脚本を見つけ出したので、その一部を3分ずつぐらい劇中劇として上演もする。

劇中劇としては、あと「日本初のSF芝居も上演」という、個人的には一番大好きなエピソードもあったのだが(しかも脚本も手に入れ済!)、今回は上演時間の都合で、泣く泣くカットに。明治の人が夢見た宇宙冒険物という素敵な話なので、是非いつか上演したいと考えている。

2010年11月18日 (木)

さすが歴史が長いだけあって

午後からラジオ収録。パーソナリティ-は林田スマさん。まどかピアの館長さんでもあるので、いつか大野城で公演をなんて話も。番組では受賞のこと音二郎のことなど話した。

スマさんは、ボクよりも人生の先輩なので、しきりに「若かけん、これからやねー」と気持ちの良い博多弁で励まされる。これまで、「若手の一番年寄り側」という立場が多かったので、「ベテラン側での新入り」という立場が新鮮。博多座でのスタッフさんとのやり取りもそうだし。

さすが博多の歴史というか。色んな意味での先輩がたくさんいるのが嬉しい。

夜は稽古。今日は前から鹿鳴館場面のダンス稽古と決まっていた。稽古場には、地元のダンスサークルの方々が20人ぐらいと、その場面に出演する役者達。コスモスダンスアカデミーの黒田先生の指導で場面を作り上げていく。

社交ダンスの場面なんて初めて。ほんと今回の舞台は、てんこ盛りだ。

2010年11月17日 (水)

九州新幹線ホーム見学&博多座下見

昼から西日本新聞の取材。「新幹線について」ということで、まだ工事中の九州新幹線のホームで撮影。一足先に見学できて興味津々。待合いのシート、トイレ、壁など、どさくさでギンギラ用の取材も。取材うけながら取材というか・・・。

夕方からは博多座の舞台を下見させてもらう。博多座の舞台上から客席を見るのは初めて。ぐっと近く感じる客席、声の響きなど言うことなし。「客席から見ると大きな舞台に見えて、舞台からは客席が近く見える」まさに良い劇場。これまで使った劇場で振り返ると、東京の銀河劇場が一番近いかな。

舞台担当の方は昔から「いつか博多座で一緒に」と話していた方なので、一緒に盛り上がる。お初の劇場だけど、ベテランのスタッフさん、馴染みの担当さんがいてくれているので安心。

2010年11月16日 (火)

「今日の稽古からは脚本を離すこと」

週末で前半部を通したので、今週は後半部の稽古の追い込み。役者には今日から脚本を離すように言ってあったので本は持たせない。9月中旬から本は渡しているんだから当然のこと。それにアクティブの子たちはとっくに離しているし。もちろんボクも持たない。作、演出を兼ねているからと言って、役者の作業がおろそかになってはいけないのだ。

今日は後半部の頭から半分ぐらいまでを確認。

2010年11月15日 (月)

2月公演も着々と

昨日の先行予約の結果は良い感じ。もし西鉄ホールで公演だったら、全て完売していた(買えなかったお客様、28日からの一般発売をお待ち下さい)。

今回の2月公演はキャナルのシティ劇場のリニューアル記念公演。12月の音二郎が決まっていたので、ギリギリのばして年度末の2月になったのだ。4月から西鉄ホールでの公演が決まっているので、まあ、ちょうど良いところに決まったのだけど。

第2キャナルも出来るし、地下鉄七隈線がどう延びるかも気になる。何と言ってもついに誕生する博多駅と天神の間に位置するし・・・。ボクが決めたと言うよりは、四季の撤退、リニューアルオープンの時期などの諸事情で決まった来年2月公演だが、決まってみると、まさに絶妙な時期と場所。

かなり悩んで考えた今回のチラシデザインも、おかげさまで好評なので言うこと無し。

2010年11月14日 (日)

前半部通し

今日は前半部の通し稽古。スケジュールの都合でNGな役者もいたが、さすがに今回は出演者が多いので多少の欠席は仕方がないと考えを切り替えている。なので平気。

演出側で見ていることが多かったボクも、今日はガッツリ役者として参加。演出部の日下部君、伊集院さんに見てもらう。

初めての通し稽古なので、かなりのハプニングを覚悟したが、これが予想以上にスムーズにいった。1ヶ月前でここまで出来ていればいいのではないかと。後は細かな部分の精度を上げる作業。

2010年11月13日 (土)

博多座打ち合わせ

14時から博多座で打ち合わせ。制作、音響、照明、大道具とそれぞれでまず打ち合わせをしてから、全体で打ち合わせ。演出のボクが説明しながら頭から最後まで、転換などの確認。

さすが博多座のスタッフさんはベテランの頼りになる方ばかり。説明する時に緊張しつつも、確認ごとなどの一つ一つが的確なので安心する。

夜は音二郎の稽古。明日は前半部の通し稽古なので、その確認など。

大塚ムネトの不定期日記